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イラレで文字をバラバラにする方法|崩れ落ちるタイポグラフィの作り方

イラレで文字をバラバラに散らす方法のアイキャッチ
Kawai358
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チラシやカードの文字を、きちんと並べるほど、なんだか味気なく見えることはありませんか。

そんなときは、文章の一部だけを崩してみると、ぐっと目を引くデザインになります。

この記事では、Illustratorで文字をバラバラにする方法を、YouTubeのお手本動画どおりに作り直して紹介します。

ペンツールで形を1つ描くだけで、あとはIllustratorが文字を散らしてくれます。

案内役の黒猫
案内役の黒猫です。
文章の真ん中から、文字がぽろぽろこぼれ落ちていくデザインを作ります。
イラレで文字をバラバラに散らした、崩れ落ちるタイポグラフィの完成形
完成形。
本文の真ん中から、文字が崩れ落ちて下にたまっていきます。

この記事でわかること

  • 本文の一部に穴をあける「テキストの回り込み」の使い方。
  • 穴と同じ形の中に、文字を流し込む方法。
  • 「個別に変形」のランダムで、文字をバラバラに散らす設定値。
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お手本の動画と、この記事の進め方

お手本にしたのは、タマケンさんのYouTubeショート動画「【Illustrator】文字をランダムに散らす方法」です。

約1分の動画で、文字が崩れ落ちるタイポグラフィの作り方が紹介されています。

動画の画面に映っている設定値を、1コマずつ止めて読み取りました。

この記事の画面は、筆者のMacのIllustrator 2026で、同じ手順を作り直して撮ったものです。

文章はお手本と同じく、意味のないダミー文(Lorem ipsum)を使っています。

文字をバラバラにする5ステップを、先に表で見ておきましょう

手順 やること 設定
手順1 エリア内文字で本文を流し込む。 両端揃え。
禁則処理なし。
ハイフネーションなし。
手順2 崩れ落ちる形を描き、テキストの回り込みを作る。 オブジェクト>テキストの回り込み>作成。
手順3 同じ形の中に、もう一度文字を流し込む。 最終行まで両端揃え。
手順4 中の文字をアウトライン化して、グループを解除する。 Command+Shift+O。
Command+Shift+G。
手順5 個別に変形で、文字をランダムに散らす。 水平17・垂直−20。
角度265°。
ランダムにチェック。

表は保存しておくと、作業中に見返せて便利です。

手順1:エリア内文字で本文を流し込む

文字ツールで、アートボードの上を斜めにドラッグします。

四角い枠ができるので、その中に文章を貼り付けます。

これが「エリア内文字」で、枠の幅で文章が自動で折り返されます。

書体は、等幅のタイプライター風の書体がよく合います。

筆者は、Macに最初から入っている「Courier New」のBoldを使いました。

文字の幅がそろっているので、崩したときにも1文字ずつの形がはっきり見えます。

次に、メニューの「ウィンドウ」>「書式」>「段落」で段落パネルを開き、3か所を設定します。

  1. 揃え方を「両端揃え」にします。
    右端の行末がまっすぐにそろいます。
  2. 「禁則処理」を「なし」にします。
  3. 「ハイフネーション」のチェックを外します。
    単語の途中で「-」が入らなくなります。
エリア内文字の本文と段落パネル。両端揃え、禁則処理なし、ハイフネーションなし
左:エリア内文字で流し込んだ本文。
右:段落パネルで、揃え方・禁則処理・ハイフネーションに印をつけています。
案内役の黒猫
両端揃えにしておくと、穴をあけたあとも、左右の文字の壁がまっすぐに残ります。

手順2:崩れ落ちる形を描き、テキストの回り込みで穴をあける

ペンツールで、本文の上の辺から下へ垂れていくような形を描きます。

上は本文の1行目にそろえ、下は本文より少しはみ出すくらいまで伸ばします。

途中でくびれをつけて、下の方をふくらませると、しずくが垂れたような形になります。

形を選んだまま、メニューの「オブジェクト」>「テキストの回り込み」>「作成」を選びます。

形の部分だけ文字がよけて、本文に穴があきます。

テキストの回り込みを作成して本文に穴をあけたところと、テキストの回り込みオプション
左:形を描いてテキストの回り込みを作ったところ(青い線が形)。
右:テキストの回り込みオプション。
オフセットは形と文字のすき間です。

形と文字のすき間は、「オブジェクト」>「テキストの回り込み」>「テキストの回り込みオプション…」の「オフセット」で変えられます。

筆者は4ptにしました。

すき間が広すぎると、穴だけが目立ってしまうので、小さめがおすすめです。

形の塗りと線は「なし」にしておきます。

形そのものは見えなくなりますが、回り込みはそのまま効いています。

手順3:同じ形の中に、もう一度文字を流し込む

手順2の形をコピーして、同じ位置に貼り付けます(Command+C → Command+F)。

文字ツールのまま、貼り付けた形の線の上をクリックすると、形の中に文字が入れられるようになります。

本文と同じ文章を貼り付けると、穴の中が文字で埋まります。

段落パネルでは、揃え方を「両端揃え(最終行も)」にします。

いちばん右のボタンです。

禁則処理は「なし」、ハイフネーションはチェックなしのままにします。

細い部分でも、文字が端から端まで広がって詰まって見えます。

同じ形の中に文字を流し込んだところ。文字をバラバラにする前の状態
穴の中に、同じ文章を流し込みました。
この文字を、次の手順で崩します。
案内役の黒猫
貼り付けた形が、回り込みの形より手前にあることを確かめてください。
後ろにあると、中の文字までよけてしまいます。

手順4:中の文字をアウトライン化して、グループを解除する

形の中の文字だけを選んで、「書式」>「アウトラインを作成」を選びます(Command+Shift+O)。

文字が、1文字ずつの図形に変わります。

続けて「オブジェクト」>「グループ解除」を選びます(Command+Shift+G)。

グループのままだと、次の手順で全体がひとかたまりで動いてしまいます。

グループを解除しておくと、1文字ずつばらばらに動かせます。

手順5:個別に変形で、文字をランダムに散らす

アウトライン化した文字を全部選んだまま、メニューの「オブジェクト」>「変形」>「個別に変形…」を選びます。

開いた画面に、次の値を入れます。

  1. 移動の「水平方向」を17にします。
  2. 移動の「垂直方向」を−20にします。
  3. 回転の「角度」を265°にします。
  4. オプションの「ランダム」にチェックを入れます。
個別に変形の設定。移動は水平17pt・垂直マイナス20pt、角度265度、ランダムにチェック
個別に変形。
移動・角度・ランダムの4か所に印をつけています。

お手本の動画では単位がpxでしたが、筆者の書類はptなので、同じ数字をptで入れました。

「ランダム」にチェックを入れると、1文字ごとに、0から入れた値までのばらばらの量で動きます。

プレビューにチェックが入っていれば、文字が散る様子をその場で確かめられます。

「OK」を押すと、文字がバラバラに散ります。

個別に変形の前とあと。文字をバラバラにした比較
左:変形の前。
右:個別に変形のあと。
穴の中の文字だけが、向きも位置もばらばらになりました。

ランダムなので、押すたびに散り方が変わります。

気に入らなければ、Command+Zで戻して、もう一度「個別に変形」をかけ直します。

筆者も何回か押し直して、下の方に文字がたまって見える回を選びました。

色や形を変えると、印象はどう変わる?

完成したら、背景に色を敷くと、ぐっとポスターらしくなります。

この記事の完成形は、うすいピーチ色(#F8D6C4)を背景にしています。

アレンジのヒント

  • 穴の形を変える:細長くすると「こぼれ落ちる」、丸くすると「穴があいた」印象になります。
  • 散らす量を変える:移動の値を大きくすると、文字がより遠くまで飛び散ります。
  • 文章を変える:好きな言葉や名前を流し込めば、カードやポストカードにも使えます。

うまくいかないときは、ここを見てください

確認したい5つのこと

  • 本文に穴があかない:形が本文より手前にあるか。
    テキストの回り込みは、手前にある形に対して効きます。
  • 形の中の文字までよけてしまう:流し込み用の形が、回り込みの形より手前にあるか。
  • 中の文字の1行目が本文とずれる:形の上の端を、本文の上の端にそろえる。
    筆者は最初、形の上端を少し上に出していて、中の1行目だけが浮いて見えました。
  • 全体がまとめて動いてしまう:アウトライン化のあと、グループを解除したか。
  • 文字が散らない:個別に変形の「ランダム」にチェックが入っているか。

よくある質問

Q. 日本語の文章でも作れますか?

作れます。

ただ、日本語は1文字ずつの形が複雑なので、崩すと読みにくくなりやすいです。

最初は英字の等幅書体で試して、慣れてから日本語に挑戦するのがおすすめです。

Q. アウトライン化したあとで、文章を直せますか?

アウトライン化した文字は、もう文字として打ち直せません。

文章を直したくなったときのために、アウトライン化の前の状態を別のレイヤーかファイルに残しておくと安心です。

Q. 個別に変形の「ランダム」は、どんな動きをしますか?

入れた値を上限にして、1文字ごとにばらばらの量で動かしたり回したりします。

押すたびに結果が変わるので、気に入る散り方になるまで何回か試してみてください。

Q. Illustrator 2026でも同じメニューですか?

筆者のIllustrator 2026では、テキストの回り込みは「オブジェクト」メニュー、個別に変形は「オブジェクト」>「変形」の中にありました。

まとめ

イラレで文字をバラバラにする5ステップ

  • エリア内文字で本文を流し込む。
    両端揃え・禁則なし・ハイフネーションなし。
  • 形を描いて、テキストの回り込みで穴をあける。
  • 同じ形の中に文字を流し込む。
    最終行まで両端揃え。
  • 中の文字をアウトライン化して、グループを解除する。
  • 個別に変形で、水平17・垂直−20・角度265°・ランダム。
イラレで文字をバラバラにする5ステップの保存用まとめカード
保存用のまとめカード。
作業のときに見返してください。
案内役の黒猫
形を1つ描くだけで、文字がこぼれ落ちるデザインになりました。
好きな言葉で試してみてください。

Illustratorで文字を加工する作例は、ほかの記事でも作っています。

Illustratorをこれから使うなら

この記事の作例は、Illustratorの単体プランか、Creative Cloudのプランで作れます。

テキストの回り込みも個別に変形も、Illustratorに最初から入っている機能です。

ただ、ツールを契約しただけで何かが変わるわけではありません。

筆者もWEBデザインのオンラインスクールに通いましたが、そこでは1円も稼げませんでした。

作りたいものを先に決めて、まずは無料体験でひとつ作ってみるのがおすすめです。

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※上記はアフィリエイトリンクです。

Illustratorで何ができるかは、こちらのページにまとめています。

Illustratorでできること|動画で見る作り方

この記事で確認した範囲

手順と設定値は、参考動画の画面を1コマずつ止めて読み取ったものです。

段落パネル、テキストの回り込みオプション、個別に変形の画面は、Illustrator 2026で実際に操作して撮っています。

個別に変形は、実際の画面で値を入れて「OK」を押し、完成形を作りました。

本文の流し込み、形の作成、回り込みの作成、形の中への流し込み、アウトライン化は、同じ操作を筆者がスクリプトで行いました。

参考:タマケン「【Illustrator】文字をランダムに散らす方法」(YouTube)。

手順と数値は動画を参考にし、画面と作例は筆者が作り直したものです。

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仕事、家計、親のこと。自分は後回しになっていませんか。再就職、パートや在宅の小さな収入、心が軽くなる本の言葉、Adobeで暮らしを楽しむコツを、黒猫と一緒にやさしく届けています。53歳で早期退職→再就職、いまは会社員とブログの二足のわらじ。
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