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イラレのラフ効果で、線を重ねた手書き風の文字を作る方法|6ステップ

イラレのラフ効果で、線を重ねた手書き風の文字を作る方法|6ステップ
Kawai358
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手書きの線を何本も重ねたような、ラフな文字のデザインを見かけたことはありませんか。

ペンで描いたように見えますが、Illustratorなら絵を描かなくても作れます。

使うのは、イラレのラフ効果とブレンドツール、それに整列パネルの3つだけです。

この記事では、YouTubeのお手本の手順と数値をそのままなぞって、筆者のIllustrator 2026で作り直しました。

設定する画面には、変える場所に印をつけています。

案内役の黒猫
案内役の黒猫です。
線をわざと乱して、何枚も重ねる。
それだけで、この手書き風の文字になります。
イラレのラフ効果とブレンドで作った、線を重ねた手書き風の文字「想像」
完成した文字。
「想像」の2文字に、ラフな線を7枚重ねています。

この記事でわかること

  • イラレのラフ効果の「サイズ」「詳細」「ポイント」が何を変えるのか。
  • ブレンドで、きれいな文字と崩した文字の「あいだ」を4つ作る方法。
  • 最後に整列パネルで重ねて、線を重ねた文字に仕上げる手順。
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お手本の動画と、この記事の進め方

お手本にしたのは、タマケンさんのYouTube動画「【Illustrator】イラレでラフな線を重ねた文字デザインを作る方法」です。

約3分の短い動画で、パスの変形のラフとブレンドツールを使う方法が紹介されています。

参考にした動画(タマケン「【Illustrator】イラレでラフな線を重ねた文字デザインを作る方法」約3分)。

数値は、動画で話されている値と、画面に映っている値をひとつずつ照らし合わせて入れました。

この記事の画面は、筆者のMacのIllustrator 2026で同じ手順を作り直して撮ったものです。

動画とはバージョンが違うので、見た目が違う画面が1か所あります(ブレンドの設定)。

その場所では、違いもあわせて書いておきます。

全体の流れを、先に表で見ておきましょう

手順 やること 入れる値
手順1 文字を用意して、アウトライン化。
塗りをなくして線だけにする。
Shift+Command+O(Windowsは Shift+Ctrl+O)。
線は1pt。
手順2 少しすき間をあけて、真下に2つ複製する。 複製した2つは、線幅を半分(0.5pt)に。
手順3 上の複製に、ラフ効果を小さくかける。 サイズ5%・詳細5/inch・ギザギザ。
手順4 下の複製に、ラフ効果を大きくかける。 サイズ40%・詳細10/inch・ギザギザ。
手順5 元の文字と、小さく崩した文字をブレンドする。
拡張して、グループ解除。
ステップ数4。
Shift+Command+G(Shift+Ctrl+G)。
手順6 全部を選んで、整列パネルでぴったり重ねる。 水平方向中央・垂直方向中央。

表は保存しておくと、作業中に見返せて便利です。

手順1:文字を用意して、アウトライン化して線だけにする

まず、好きな文字を打ちます。

お手本では「想像」という漢字を使っていたので、この記事も同じ文字にしました。

線を重ねるデザインなので、画数が多くて、太い書体のほうが形が残りやすいです。

筆者は太い明朝体(凸版文久見出し明朝 ExtraBold)を300ptで使いました。

文字を選んだまま、Shift+Command+O(WindowsはShift+Ctrl+O)を押します。

メニューの「書式」>「アウトラインを作成」と同じ操作で、文字が図形に変わります。

図形にしておかないと、このあとのラフ効果とブレンドが文字の形に効きません。

次に、塗りを「なし」にして、線の色を黒にします。

線の太さは1ptにしました。

塗りがあると線が重なって見えないので、ここは線だけにしておきます。

イラレのラフ効果の準備。文字「想像」をアウトライン化して、塗りなし・線1ptにしたところ
左:文字を打ったところ。
右:アウトライン化して、塗りなし・線1ptにしたところ。

手順2:真下に2つ複製して、線を半分の太さにする

線だけになった文字を、少しすき間をあけて真下に2つ複製します。

Optionキー(WindowsはAltキー)を押しながら下へドラッグすると、複製しながら動かせます。

Shiftキーもいっしょに押すと、まっすぐ真下に動きます。

複製した2つは、線の太さを半分の0.5ptにします。

このあとラフ効果で線が増えるので、細くしておかないと黒くつぶれてしまいます。

元の文字の下に2つ複製して、複製の線幅を0.5ptにしたところ
上から、元の文字(線1pt)、複製1(線0.5pt)、複製2(線0.5pt)。
案内役の黒猫
3つの文字には、それぞれ役目があります。
元の文字はそのまま、複製1は少しだけ崩す、複製2は大きく崩す、です。

手順3:上の複製に、イラレのラフ効果を小さくかける

複製した上の文字(複製1)を選びます。

メニューの「効果」>「パスの変形」>「ラフ」を選ぶと、ラフのダイアログが開きます。

ここで入れる値は3つです。

  1. 「サイズ」を5%にします。
    下の「パーセント」が選ばれていることも確かめます。
  2. 「詳細」を5 /inchにします。
  3. 「ポイント」を「ギザギザ」にします。
イラレのラフ効果のダイアログ。サイズ5%、詳細5、ポイントはギザギザ
ラフのダイアログ。
サイズ5%(パーセント)、詳細5 /inch、ポイント「ギザギザ」に印をつけています。

入れたら「OK」を押します。

ラフ効果の3つの値は、何を変えているのか

ラフのダイアログの見かた

  • サイズ:線をどれくらい大きくずらすか。
    パーセントにすると、文字の大きさに対する割合になります。
  • 詳細:1インチ(約2.5cm)あたり、いくつ折れ曲がりを入れるか。
    数字が大きいほど細かく折れます。
  • ポイント:折れ目を角ばらせるか(ギザギザ)、なめらかにするか(丸く)。
    手書きの線の感じを出すならギザギザです。

ラフ効果は「効果」なので、元の形はそのまま残っています。

あとから値を変えたくなったら、アピアランスパネルの「ラフ」をクリックすると、同じダイアログがもう一度開きます。

手順4:下の複製には、もっと大きくラフをかける

同じ手順で、下の文字(複製2)にもラフ効果をかけます。

こちらは大きく崩したいので、値を変えます。

  1. 「サイズ」を40%にします。
  2. 「詳細」を10 /inchにします。
  3. 「ポイント」は「ギザギザ」のままです。
イラレのラフ効果を大きくかける設定。サイズ40%、詳細10、ギザギザ
サイズ40%、詳細10 /inch、ポイント「ギザギザ」。

40%にすると、文字の形がほとんどわからないくらい線が暴れます。

これで大丈夫です。

最後に重ねたとき、この線が文字のまわりに飛び出して、手書きで勢いよく描いたような雰囲気になります。

ラフ効果をかけた2つの文字。5%は少し崩れ、40%は線が大きく乱れている
上が元の文字、中が5%のラフ、下が40%のラフ。
案内役の黒猫
ラフ効果は、かけるたびに線の乱れ方が少しずつ変わります。
お手本と同じ形にならなくても、失敗ではありません。

手順5:ブレンドで、文字の「あいだ」を4つ作る

ここがいちばんのポイントです。

元の文字と、5%で小さく崩した文字(複製1)のあいだを、ブレンドでつなぎます。

ブレンドは、2つの図形のあいだに「途中の形」を自動で作ってくれる機能です。

ステップ数を4にする

お手本では、ツールバーのブレンドツールをダブルクリックして、ブレンドオプションを開いていました。

「間隔」を「ステップ数」にして、4を入れて「OK」です。

筆者のIllustrator 2026では、同じ場所を開くと「ブレンド」パネルが出ました。

メニューの「オブジェクト」>「ブレンド」>「ブレンドオプション」からも開けます。

「間隔」を「ステップ」にして、右の欄に4を入れます。

Illustrator 2026のブレンドパネル。間隔をステップにして、ステップ数4
Illustrator 2026のブレンドパネル。
「間隔」を「ステップ」、数を4にします。
古いバージョンでは、同じ項目が「ブレンドオプション」のダイアログに並んでいます。

2つの文字を順にクリックする

ブレンドツールのまま、元の文字、複製1の順にクリックします。

2つの文字のあいだに、4つの文字ができます。

筆者は2つを選んで、メニューの「オブジェクト」>「ブレンド」>「作成」を使いました。

結果は同じです。

ブレンドで元の文字と5%のラフの文字のあいだに4つの文字ができたところ
元の文字(いちばん上)から複製1に向かって、だんだん形が崩れていく4つの文字ができました。

きれいな文字から、少し崩れた文字へ、形がだんだん変わっていくのがわかります。

この「少しずつ違う線」が何枚もあることで、重ねたときに手で何度もなぞったような厚みが出ます。

拡張して、グループを解除する

ブレンドしたものを選んだまま、メニューの「オブジェクト」>「ブレンド」>「拡張」を選びます。

ブレンドは、そのままだと「ひとつのまとまり」として扱われます。

拡張すると、6つの文字が本物の図形になります。

続けて、Shift+Command+G(WindowsはShift+Ctrl+G)でグループを解除します。

これで、6つの文字を1つずつ動かせるようになります。

案内役の黒猫
拡張とグループ解除を忘れると、次の整列でまとまりごと動いてしまい、文字が重なりません。

手順6:整列パネルで、すべての文字をぴったり重ねる

最後に、作った文字をすべて選びます。

Command+A(WindowsはCtrl+A)で、全部を選べます。

元の文字、ブレンドでできた4つ、小さく崩した文字、大きく崩した文字の、合わせて7つです。

メニューの「ウィンドウ」>「整列」で整列パネルを開きます。

「オブジェクトの整列」の「水平方向中央に整列」と「垂直方向中央に整列」を、順にクリックします。

整列パネルの水平方向中央に整列と垂直方向中央に整列のボタン
整列パネル。
左の輪が「水平方向中央に整列」、右の輪が「垂直方向中央に整列」です。

7つの文字の中心がそろって、1か所にぴったり重なります。

これで完成です。

イラレのラフ効果で作った、ラフな線を重ねた文字の完成形
完成。
真ん中に文字の形が残り、まわりに40%のラフの線が飛び出しています。

うまくいかないときは、ここを見てください

確認したい5つのこと

  • ラフが効かない:文字をアウトライン化しているか。
    文字のままだと、形がきれいに崩れません。
  • 黒くつぶれる:複製の線幅を0.5ptにしたか。
    線が太いままだと、重ねたときに真っ黒になります。
  • あいだの文字が4つにならない:間隔が「スムーズ」のままになっていないか。
    「ステップ」にして4を入れます。
  • 整列しても重ならない:ブレンドを拡張して、グループ解除したか。
  • 形がお手本と違う:ラフ効果はかけるたびに乱れ方が変わります。
    気に入らなければ、アピアランスパネルから開き直してOKを押すと、別の乱れ方になります。

よくある質問

Q. どんな文字でも作れますか?

作れます。

ただ、線を重ねるとどうしても形がぼやけるので、太い書体で、ある程度大きなサイズのほうが読みやすく仕上がります。

Q. ラフ効果の「サイズ」は、パーセントと入力値のどちらがいいですか?

この記事はお手本どおりパーセントにしています。

パーセントは文字の大きさに対する割合なので、文字を大きくしても小さくしても、崩れ方の印象が変わりにくいです。

Q. 線の色は変えられますか?

変えられます。

最後に全部を選んで線の色を変えれば、まとめて変わります。

Q. ブレンドのステップ数を増やすと、どうなりますか?

あいだの文字が増えるので、線の密度が上がります。

4はお手本の値です。

増やす場合は、黒くつぶれないか見ながら調整してください。

まとめ

イラレのラフ効果で、線を重ねた文字を作る6ステップ

  • 文字をアウトライン化して、塗りなし・線1ptにする。
  • 真下に2つ複製して、複製の線を0.5ptにする。
  • 上の複製にラフ(5%・5/inch・ギザギザ)。
  • 下の複製にラフ(40%・10/inch・ギザギザ)。
  • 元の文字と上の複製をブレンド(ステップ数4)して、拡張・グループ解除。
  • 全部を選んで、整列パネルの水平方向中央・垂直方向中央で重ねる。
案内役の黒猫
きれいな線と、崩した線を重ねる。
ラフ効果は、崩す量を変えて重ねるのがコツでした。
好きな言葉で試してみてください。

Illustratorの効果を使った作例は、ほかの記事でも作っています。

Illustratorをこれから使うなら

この記事の作例は、Illustratorの単体プランか、Creative Cloudのプランで作れます。

ラフ効果もブレンドも、Illustratorに最初から入っている機能です。

ただ、ツールを契約しただけで何かが変わるわけではありません。

筆者もWEBデザインのオンラインスクールに通いましたが、そこでは1円も稼げませんでした。

作りたいものを先に決めて、まずは無料体験でひとつ作ってみるのがおすすめです。

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※上記はアフィリエイトリンクです。

Illustratorで何ができるかは、こちらのページにまとめています。

Illustratorでできること|動画で見る作り方

この記事で確認した範囲

手順と数値は、参考動画の音声と画面で確かめたものです。

文字の用意・アウトライン化・複製・線幅の設定は、筆者がスクリプトで同じ状態を作りました。

ラフのダイアログ、ブレンドパネル、整列パネルは、Illustrator 2026の画面で操作して撮っています。

書体は動画の書体名がわからなかったため、近い太さの明朝体を使いました。

ラフ効果は毎回ランダムに線が乱れるので、仕上がりの線の形はお手本と同じにはなりません。

参考:タマケン「【Illustrator】イラレでラフな線を重ねた文字デザインを作る方法」(YouTube)。

手順と数値は動画を参考にし、画面と作例は筆者が作り直したものです。

案内役の黒猫

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仕事、家計、親のこと。自分は後回しになっていませんか。再就職、パートや在宅の小さな収入、心が軽くなる本の言葉、Adobeで暮らしを楽しむコツを、黒猫と一緒にやさしく届けています。53歳で早期退職→再就職、いまは会社員とブログの二足のわらじ。
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