【初心者向け】たった7秒で文字がブランドになる!After Effectsテキストアニメーションの作り方
「文字を動かしてみたい。でも、After Effectsは難しそう……」
そんな方に向けて、今回は文字が中心から勢いよく広がり、最後にピタッと止まる7秒のテキストアニメーションを作ります。難しいプラグインは使いません。位置・拡大率・透明度という、After Effectsの基本機能だけで完成させます。
操作画面と図解を多めに入れました。初めてAfter Effectsを触る方も、上から順番に進めてみてください。
実際のAfter Effectsプロジェクトを開いた画面

AEPとは?
Adobe After Effects Project(After Effectsプロジェクトファイル)のことです。ファイル名の末尾には「.aep」という拡張子が付きます。動画そのものではなく、文字・画像・レイヤー・キーフレームなどの編集情報を保存したファイルです。
最初に画面の4か所を確認しましょう。難しい名前を一度に覚える必要はありません。「素材を選ぶ場所」「完成を確認する場所」「時間と重なりを編集する場所」が分かれば、作業を始められます。
- 左上のプロジェクトパネル:コンポジションや読み込んだ素材を選ぶ場所です。画像では「Y’s Design Blog – MASTER」と、1920×1080・6秒・30fpsの設定を確認できます。
- 中央のコンポジションパネル:現在のフレームがどう見えるかを確認する画面です。ここではタイトル、ピンクのライン、タグラインがそろった完成状態を表示しています。
- 下のタイムライン:レイヤーの順番、表示時間、キーフレームを編集する場所です。上にあるレイヤーほど画面の手前に表示されます。
- 青い現在時刻インジケーター:画像では約2秒01フレームの位置です。左右へ動かすと、文字が広がって止まるまでの変化を1コマずつ確認できます。
最初の操作
After Effectsプロジェクトファイル(拡張子:.aep)を開いたら、左上のプロジェクトパネルにある「Y’s Design Blog – MASTER」をダブルクリックしてください。中央に作品が表示され、下に16個のレイヤーが並べば準備完了です。
この記事でできるようになること
- 文字を1文字ずつ動かす方法
- キーフレームを使った基本アニメーション
- 動きを気持ちよく見せる「オーバーシュート」
- YouTube向けMP4の書き出し
まずは完成動画をご覧ください
完成形を先に見ると、これから設定する数字の意味が理解しやすくなります。注目してほしいのは、文字がただ広がるだけではなく、一度少し行き過ぎてから戻っている点です。
制作の全体像:7つのステップ

最初から完璧に作ろうとしなくて大丈夫です。まずは「文字が動くところ」まで作り、そのあと色やラインを足すと迷いません。
STEP 1:新しいコンポジションを作る
After Effectsを開き、[新規コンポジション]を選びます。今回はYouTubeでも使いやすい横型動画にします。
- 幅:1920px
- 高さ:1080px
- フレームレート:30fps
- デュレーション:6秒
- 背景色:あとで変更するので任意
コンポジションとは、画像・文字・動画を重ねて編集する「作業用のキャンバス」です。初心者のうちは「動画のサイズと長さを決める場所」と覚えておけば十分です。
操作手順
- After Effectsプロジェクトファイルを開き、プロジェクトパネルの「Y’s Design Blog – MASTER」をダブルクリックします。
- 上部メニューの[コンポジション]→[コンポジション設定]を開きます。ショートカットはMacが⌘+K、WindowsがCtrl+Kです。
- 幅1920px、高さ1080px、フレームレート30fps、デュレーション6秒になっているか確認します。
- [OK]を押して設定画面を閉じます。
実際の画面では、左上のプロジェクトパネルにも1920×1080・0:00:06:00・30.00fpsと表示されています。設定を閉じたあとも、ここで確認できます。
STEP 2:背景とタイトルを作る
[レイヤー]→[新規]→[平面]から背景を作ります。今回は目にやさしいアイボリーを使用しました。その上に文字ツールで「Y’s DESIGN BLOG」と入力します。
色は、Y’sをピンク、DESIGN BLOGを濃いネイビーにしています。使う色を2〜3色に絞ると、初心者でも統一感を出しやすくなります。
操作手順
- タイムライン最下部の「BG_WarmIvory」を選びます。最初から作る場合は[レイヤー]→[新規]→[平面]を選び、アイボリー色にします。
- 文字ツールを選び、コンポジションパネルをクリックして「Y’s DESIGN BLOG」と入力します。
- 文字パネルで、Y’sをピンク、DESIGN BLOGを濃いネイビーに設定します。
- 整列パネルを使い、タイトル全体を画面の中央付近へ配置します。
- この段階では動かさず、最後に止まってほしい位置と大きさを先に完成させます。
STEP 3:文字を1文字ずつレイヤーに分ける
実際のタイムラインを見ると、文字が1文字ずつ別レイヤーになっています。並びは「TITLE_01_Y」「TITLE_02_’」「TITLE_03_s」、空白を挟んで「TITLE_05_D」〜「TITLE_10_N」、もう一度空白を挟んで「TITLE_12_B」〜「TITLE_15_G」です。04番と11番がないのは、その位置が単語間の空白だからです。

今回のポイントは、タイトルを1文字=1レイヤーにすることです。Y、’、s、D、E……というように分けます。
少し手間に見えますが、文字ごとに位置・大きさ・表示タイミングを調整できるため、動きに勢いが生まれます。レイヤー名は「TITLE_01_Y」のように番号を付けると、あとで迷いません。
操作手順
- 完成形の「Y’s DESIGN BLOG」を、まず1つのテキストレイヤーで作ります。
- そのレイヤーを複製し、必要な文字数だけ用意します。複製はMacが⌘+D、WindowsがCtrl+Dです。
- 各レイヤーの文字を編集し、1つのレイヤーに1文字だけ残します。
- 左から読む順に「TITLE_01_Y」のような番号と文字を付けて名前を整理します。
- すべての文字を完成時の位置に並べ直します。ここで整列を済ませてから動きを付けるのがコツです。

STEP 4:3つのキーフレームで動きを作る
キーフレームとは、「この時間では、この位置・大きさにする」という目印です。今回は次の3点を使います。
| 時間 | 文字の状態 | 設定の目安 |
|---|---|---|
| 0.35秒 | 中央に圧縮 | 最終位置への進行18%・拡大率72% |
| 1.10秒 | 少し行き過ぎる | 最終位置を10%ほど通過・拡大率110% |
| 1.42秒 | 本来の位置に着地 | 最終位置・拡大率100% |

複数の文字レイヤーを選び、Pキーで位置、Sキーでスケール、Tキーで不透明度を表示できます。まずは数字どおりに設定して、プレビューで確認しましょう。
キーフレームを表示する方法
- タイムラインで、名前が「TITLE_」から始まる文字レイヤーをすべて選びます。
- Pを押して位置を表示し、続けてShift+S、Shift+Tを押して拡大率と不透明度も表示します。
- 現在時刻インジケーターを0.35秒へ移動し、各項目のストップウォッチを押して最初のキーフレームを作ります。
- 1.10秒へ移動し、文字を最終位置より少し外側、拡大率を110%にします。
- 1.42秒へ移動し、文字を最終位置、拡大率を100%に戻します。
- レイヤーを選んでUを押すと、キーフレームがある項目だけを表示でき、タイムラインが見やすくなります。
STEP 5:オーバーシュートで「速さ」を演出する

72%から100%へそのまま動かすより、いったん110%まで行ってから100%に戻す方が、動きに弾力が出ます。これがオーバーシュートです。
3つのキーフレームを選び、右クリック→[キーフレーム補助]→[イージーイーズ]を適用します。動きが急に始まり、最後にやさしく止まるようになります。
操作手順
- 位置または拡大率に作った3つのキーフレームをドラッグして選びます。
- F9を押します。メニューから行う場合は、右クリック→[キーフレーム補助]→[イージーイーズ]です。
- タイムライン上部のグラフエディターを開きます。
- 前半は勢いよく、最後はゆっくり止まる形になるよう、キーフレームのハンドルを調整します。
- スペースキーで何度かプレビューし、弾みが弱ければ110%を112〜115%へ少し上げます。
初心者がつまずきやすいポイント
速く見せようとして時間を短くしすぎると、文字が何をしているか分からなくなります。まずは0.7〜1秒程度で広げ、慣れてから調整しましょう。
STEP 6:ラインとタグラインを加える

タイトルの下にピンクのラインを置き、横方向のスケールを0%→110%→100%にします。タイトルより少し遅れて動かすと、視線が自然に下へ流れます。
最後に「伝わるデザインを、もっと身近に。」というタグラインをフェードイン。不透明度を0%から100%へ変えるだけでも、十分きれいに見えます。
操作手順
- 実画面のタイムライン上から2番目にある「Accent_Line」を選びます。
- Sを押して拡大率を表示し、縦横比の固定を解除して、横方向だけを0%→110%→100%へ変化させます。
- 一番上の「TAGLINE_EDIT_ME」を選び、文字を自分のキャッチコピーへ変更できます。
- Tを押して不透明度を表示し、0%から100%になる2つのキーフレームを作ります。
- ラインとタグラインの開始をタイトルより少し遅らせ、タイトル→ライン→説明文の順に視線が流れるようにします。
STEP 7:YouTube用MP4を書き出す

[コンポジション]→[Adobe Media Encoderキューに追加]を選び、形式をH.264にします。プリセットは「Match Source – High Bitrate」を基準にすれば、YouTube用として扱いやすいMP4になります。
書き出し手順
- 書き出したいコンポジション「Y’s Design Blog – MASTER」を選びます。
- [コンポジション]→[Adobe Media Encoderキューに追加]を選びます。
- Adobe Media Encoderが開いたら、形式をH.264にします。
- プリセットを「Match Source – High Bitrate」にし、1920×1080・30fpsになっているか確認します。
- 出力ファイル名と保存場所を指定します。
- 右上の緑色の再生ボタンを押し、キューを開始します。完了したMP4を再生し、文字切れや一瞬の黒画面がないか最後まで確認します。
うまくいかないときの確認リスト
- 文字がバラバラに見える:最終位置を先に整えてからキーフレームを作る
- 動きが硬い:キーフレームにイージーイーズを適用する
- 速すぎて読めない:1.10秒のキーフレームを少し右へ移動する
- 止まり方が弱い:110%を112〜115%へ少し上げる
- 画面がごちゃつく:色を3色以内、フォントを2種類以内にする
本でも学びたい方へ:After Effectsのおすすめ参考書
動画を見ながらの学習に加えて、手元でページをめくりながら確認できる参考書が1冊あると、ショートカットや設定を忘れたときにすぐ戻れます。ここでは、今回のテキストアニメーションから次のステップへ進みたい方に選びやすい3冊をご紹介します。
1.基本操作から順番に学びたい方
『After Effects よくばり入門 CC対応』
After Effectsを初めて触る方が、画面の見方や基本操作から順番に学ぶための候補です。今回の記事で分からなかった用語を、基礎から確認したい方に向いています。
2.文字アニメーションを深く学びたい方
『魅せる After Effectsテキストアニメーション』
今回作ったような文字の動きを、さらに多彩にしたい方の候補です。タイトル演出やタイポグラフィを作品の強みにしたい方は、次の練習テーマを見つけやすくなります。
3.実用的な表現の引き出しを増やしたい方
『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』
基本操作を覚えたあと、仕事や作品制作で使えるモーションのアイデアを増やしたい方の候補です。完成見本から「次に何を作るか」を探したいときに役立ちます。
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これから動画クリエイターを目指す方へ
最初から長い動画を作る必要はありません。今回のような5〜10秒の作品でも、文字・配色・タイミング・書き出しという動画制作の基本を一通り経験できます。
大切なのは、チュートリアルを見て終わるのではなく、文字や色を自分用に変えて1本完成させることです。完成作品が増えるほど、自分の得意な雰囲気も見えてきます。
After Effectsをこれから始める方へ
After Effectsは、文字アニメーション、ロゴモーション、YouTube動画、広告映像など、クリエイターの仕事で幅広く使われています。まずは公式ページで機能や利用プランを確認してみてください。
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まとめ
- 文字は1文字ずつレイヤーに分ける
- 0.35秒・1.10秒・1.42秒の3点で動きを作る
- 110%まで行って100%へ戻す
- イージーイーズで自然に止める
- ラインとタグラインは少し遅れて表示する
まずは同じ数字で再現し、次に文字・色・速度を自分好みに変更してみてください。短い作品を1本完成させる経験が、動画クリエイターへの確かな一歩になります。

