After Effectsで亀甲文様を作る方法|初心者向けに画像で解説
After Effectsで亀甲文様を作ってみたいけれど、どこを押せばいいか分からない。そんな方に向けて、実際の画面を見ながら一つずつ進められる手順にまとめました。
私もAfter Effectsを学んでいる一人です。作業中に迷った場所や、数字を間違えやすかった場所も含めて、同じ目線で説明します。専門用語は、その場でかんたんな言葉に置き換えます。
今回使うのは、シェイプレイヤー・キーフレーム・リピーターの3つだけです。プラグインや外部素材は使いません。途中で失敗しても、MacはCommand+Z、WindowsはCtrl+Zで一つ前に戻れます。
最初に完成イメージを確認
完成すると、深い緑の背景に4重の六角形が並び、ふわっと現れて60度回転し、消える動きを繰り返します。下の画面になれば成功です。

最初に画面の5か所だけ確認
- 左上「プロジェクト」:素材やコンポジションが入る場所です。
- 中央「コンポジション」:完成映像を確認する画面です。
- 下「タイムライン」:レイヤーとキーフレームを操作する場所です。
- 右「プロパティ」:選択した図形やレイヤーの数字を確認する場所です。
- 上部「ツールバー」:選択ツールや多角形ツールを選ぶ場所です。
画面配置が少し違っていても問題ありません。まず「中央の映像」と「下のタイムライン」を見つければ、この先の手順を追いやすくなります。
今回使う3つの機能
| 機能 | 今回の役割 | かんたんに言うと |
|---|---|---|
| シェイプレイヤー | 六角形を描く | 図形専用の透明な紙 |
| キーフレーム | 大きさと回転を変える | 動きの開始・途中・終了を決める印 |
| リピーター | 六角形を画面全体へ増やす | 同じ図形を等間隔でコピーする機能 |
最初から意味を全部覚えなくても大丈夫です。まずは書いてある順に数字を入れ、同じ画面になることを確認しながら進めます。
STEP1:作品の土台を作る
1-1.新規コンポジションを開く
- After Effects上部の「コンポジション」をクリックします。
- 「新規コンポジション」をクリックします。
- 下の表と同じ数字を入力します。
| 入力する場所 | 入力する数字 |
|---|---|
| コンポジション名 | Kikkou_10s |
| 幅 | 960 px |
| 高さ | 540 px |
| ピクセル縦横比 | 正方形ピクセル |
| フレームレート | 30 |
| デュレーション | 0:00:10:00(10秒) |


正しくできた目印:中央に横長の黒い画面ができ、プロジェクト欄とタイムライン欄に「Kikkou_10s」が表示されます。
1-2.背景の緑色を作る
- 上部メニューの「レイヤー」→「新規」→「平面」を選びます。
- 名前をBGにします。
- 色を#0E583Fにします。色入力欄では先頭の「#」が不要な場合があります。
- 「コンポジションサイズに合わせる」を押してから「OK」を押します。
正しくできた目印:中央の画面が深い緑色になり、タイムラインに「BG」というレイヤーが1本表示されます。BGは一番下へ置き、鍵アイコンでロックすると誤操作を防げます。
STEP2:六角形を1枚作る
2-1.シェイプレイヤーを追加する
- タイムラインの何もない場所をクリックし、いったん選択を外します。
- 「レイヤー」→「新規」→「シェイプレイヤー」を選びます。
- できたレイヤー名をKikkouに変更します。
2-2.多角形ツールで六角形を描く
- 上部ツールバーの四角形アイコンを長押しします。
- 開いた一覧から「多角形ツール」を選びます。
- Kikkouレイヤーを選び、多角形ツールをダブルクリックします。中央に図形が作られます。
- タイムラインで「コンテンツ」→「多角形1」→「多角形パス1」を開きます。
- 種類=多角形、頂点の数=6、外半径=65、外側の丸み=0にします。
グループ名はhex_frameに変更します。塗りは「なし」、線の色は#8DCC61、線幅は5 pxです。
画面上部の確認:多角形ツールを選ぶと、上部ツールバーの図形アイコンが多角形に変わります。四角や丸のままなら、図形ツールを長押しして選び直してください。

正しくできた目印:画面の中央に、黄緑色の線だけでできた六角形が1枚表示されます。五角形や七角形になった場合は「頂点の数」が6か確認します。
STEP3:六角形を4枚に増やす
3-1.グループを3回複製する
- 「コンテンツ」の中にあるhex_frameを選びます。Kikkouレイヤー全体ではありません。
- MacはCommand+D、WindowsはCtrl+Dを3回押します。
- 4つのグループ名を、上からhex_small、hex_mid、hex_large、hex_frameにします。
3-2.大きさと色を変える
| グループ名 | 外半径 | 塗り | 線 |
|---|---|---|---|
| hex_frame | 65 | なし | #8DCC61・5px |
| hex_large | 53 | なし | #CDCFC2・5px |
| hex_mid | 27 | #CDCFC2 | なし |
| hex_small | 13 | #0E583F | なし |

正しくできた目印:中央に「黄緑の外枠・白い内枠・白い面・緑の小さな面」が重なった、4重の六角形ができます。
STEP4:キーフレームで動かす
キーフレームは「この時点ではこの大きさ・角度」とAfter Effectsへ伝える印です。ここではグループの中にある「トランスフォーム」を使います。レイヤー一番下の「トランスフォーム」ではないので注意してください。
4-1.外枠のスケールを設定する
- hex_frame→トランスフォーム:hex_frame→スケールを開きます。
- スケール左のストップウォッチをクリックします。
- 下の表の時間へ再生ヘッドを移動し、その数字を入力します。
| フレーム位置 | スケール | 見え方 |
|---|---|---|
| 0F | 0% | 見えない |
| 25F | 100% | ふわっと現れる |
| 75F | 100% | 表示を保つ |
| 100F | 0% | 消える |
4-2.60度の回転を付ける
同じトランスフォーム内の「回転」で、38F=0度、63F=60度にします。六角形は60度回すと同じ向きへ戻るため、つながりが自然に見えます。
作ったキーフレームを全部選び、F9でイージーイーズを付けます。MacでF9が反応しない場合はfn+F9を試してください。
Uキーを押す前後を比べます。まずKikkouレイヤーを1回クリックして選択します。選択できていないと、Uキーを押しても何も表示されません。

この状態でUキーを1回押すと、次の画像のように「スケール」「回転」と、ひし形のキーフレームだけが開きます。

4-3.残り3枚へコピーする
外枠のキーフレームをコピーし、hex_large、hex_mid、hex_smallへ貼り付けます。貼るたびに5フレームずつ後ろへずらすと、外側から内側へ動きが伝わります。hex_smallは回転なしでもかまいません。
4-4.0F・25F・75Fの見え方を比べる
数字だけでは分かりにくいので、実際の3画面を順番に比べます。青い縦線が再生ヘッドです。再生ヘッドの位置と中央のプレビューをセットで見てください。



正しくできた目印:スペースキーで再生すると、4枚が同時ではなく、外側から少しずつ現れて消えます。
STEP5:リピーターで画面全体に並べる
5-1.横方向へ増やす
- Kikkouレイヤーの「コンテンツ」を選びます。
- 右側の「追加」→「リピーター」を選びます。
- 追加されたリピーターをRepeater Hに変更します。
- コピー数=20、オフセット=-10にします。
- 「トランスフォーム:Repeater H」の位置=113, 0にします。
入力後の確認:タイムラインの「Repeater H」を開き、コピー数が20、オフセットが-10、位置が113, 0になっているか、上から順に確認します。数字が違うと横方向の間隔がずれます。
5-2.斜め方向へ増やす
もう一度「追加」→「リピーター」を選び、名前をRepeater Vにします。コピー数=10、オフセット=-5、位置=169.5, 97.5にします。
正しくできた目印:六角形が横一列だけでなく、画面全体へすき間なく並びます。すき間が出る場合は、113と169.5と97.5の入力場所をもう一度確認します。
STEP6:再生して書き出す
6-1.プレビューで確認する
- タイムラインの先頭へ再生ヘッドを戻します。
- スペースキーを押します。
- 動きを止めるときは、もう一度スペースキーを押します。

6-2.動画を書き出す
- 上部メニューの「ファイル」→「書き出し」→「レンダーキューに追加」を選びます。
- 「出力先」をクリックし、保存する場所とファイル名を決めます。
- 右側の「レンダリング」をクリックします。

うまくいかないときの確認表
| 困った状態 | 最初に確認する場所 |
|---|---|
| 六角形が見えない | 現在位置のスケールが0%になっていないか。再生ヘッドを25F〜75Fへ移動します。 |
| 六角形が中央にない | グループ内の「トランスフォーム」の位置が0, 0か確認します。 |
| 模様の間にすき間がある | Repeater Hの位置113, 0と、Repeater Vの位置169.5, 97.5を確認します。 |
| 背景が見えない | BGレイヤーが一番下にあるか確認します。 |
| Uキーを押しても何も出ない | Kikkouレイヤーを選んでからUキーを押します。キーフレームがない項目は表示されません。 |
| 動きが急に見える | キーフレームを選び、F9(Macはfn+F9の場合あり)でイージーイーズを付けます。 |
よくある質問
After Effectsが初めてでも作れますか?
はい。この記事では使う機能を3つに絞り、クリックする場所・入力する数字・正しくできた目印を順番に記載しています。まずは同じ数値で完成させ、色や速さの変更はそのあとに試すと迷いにくいです。
プラグインや素材は必要ですか?
必要ありません。After Effectsの標準機能だけで作れます。
色を変えるには、どこを直しますか?
BGとhex_smallは背景色、hex_frameは外枠色、hex_largeとhex_midは内側の色です。最初は1か所ずつ変えて、どこが変わったか確認するのがおすすめです。
動きをゆっくりにするには?
キーフレーム同士の間隔を広げると、動きがゆっくりになります。位置を変える前にプロジェクトを別名保存しておくと、元へ戻しやすくなります。
まとめ
- 960×540・30fps・10秒のコンポジションを作る
- 半径65の六角形を複製し、4重の亀甲を作る
- スケールと60度回転をキーフレームで動かす
- 2つのリピーターで画面全体へ並べる
- プレビューを確認してレンダーキューから書き出す
私自身、最初は「コンテンツの中のトランスフォーム」と「レイヤー全体のトランスフォーム」の違いで迷いました。もし途中で止まったら、完成を急がず、直前の「正しくできた目印」まで戻って確認してみてください。一つずつ合えば、最後までたどり着けます。
まずはSTEP1のコンポジション設定だけでもOKです。実際に手を動かし、同じ画面になったら次へ進んでみてください。
完成デモ(もう一度)
下のデモは、この記事の手順を HTML と CSS で再現したものです。「テロップ開始」を押すと解説付きで再生されます。

