生き方・考え方
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運転者の感想|運は人が運んでくる。54歳が試した3つの習慣【図解8点】

運転者の感想|運は人が運んでくる。朝の道の写真に重ねたアイキャッチ
河合義寛(YoshihiroK)
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同じように働いているのに、うまく回っている人がいます。

その差を運の一言で片づけてしまうと、そこで話が終わります。

自分は50代のはじめに、上司の責任を負う形で役職を下げられました。

そのあと、周囲から無視される時期がありました。

『運転者』(喜多川泰・ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んだのは、その時期を過ぎたあとです。

この運転者の感想で書くのは、物語のあらすじではありません。

本が言っていることのうち一点だけを選んで、家庭と職場で実際に試した記録です。

その一点とは、運を運んでくるのは人だ、ということです。

運転者の感想|朝の街を歩く人たち。運を運んでくるのは人だというイメージ
朝の街に出ていく人たち。
(写真:Adobe Stock 273347508)
メニュー
  1. 結論|運を運んできたのは、いつも人だった
  2. 『運転者』は、何を言っている本か
  3. 実践①|家族の前で、機嫌を落とさない
  4. 実践②|同僚の話を、最後まで聞く
  5. 実践③|見返りを数えずに、外へ出る
  6. 無視された時期に、自分がやったこと
  7. 運が返ってきた日|53歳の転職は、人が運んできた
  8. 3つの実践と、返ってきたものの早見表
  9. それでも、うまくいかない日がある
  10. 明日、1つだけやること
  11. 2週間の進め方
  12. この本が向く人、向かない人
  13. 本書の言葉を、自分の言い方に直しておく
  14. 50代から試すなら、どこから手をつけるか
  15. 著者・喜多川泰という書き手について
  16. 『運転者』を読む・聴く
  17. よくある質問
  18. まとめ|運は、人の手を通って届く
  19. この記事の写真と図解について(Adobe Stock)
  20. 出典と注記
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結論|運を運んできたのは、いつも人だった

先に結論を書きます。

この運転者の感想の結論は、一行で書けます。

自分の身に起きた良いことを並べてみると、自分が計画して取りにいったものは、ほとんどありませんでした。

53歳での転職も、副業で受けた動画制作の仕事も、どちらも人から声をかけられて始まっています。

共通していたのは、その相手と、以前に見返りのない時間を過ごしていたことでした。

運は空から降ってくるのではありません。

人の手を経由して届きます。

運は、自分ではなく人が運んでくる 1 自分が動く 見返りを数えない 2 相手が受け取る 助かったと感じる 3 時間が空く 忘れたころまで 4 人が運んでくる 声をかけられる 自分の行動は、いったん人のところへ預けられる。
図1:運が届く4つの段階。
自分の行動は、いったん人のところへ預けられる。

だとすれば、やることは一つに絞れます。

運を待つのではなく、人に対して先に動いておく、ということです。

この記事で書くこと

『運転者』を読んで試した3つの習慣と、そこから返ってきたものを書きます。

うまくいかなかった日の戻し方も書きます。

読み終えたあと、明日に1つだけ持ち帰れる形にしてあります。

運転者の感想|手を重ねる人たち。人の手を通って運が届くイメージ
運は、人の手を通って届く。
(写真:Adobe Stock 626116641)

『運転者』は、何を言っている本か

物語の中身にはあまり踏み込みません。

これから読む方の楽しみを削りたくないからです。

骨格だけ書きます。

主人公は、営業の仕事がうまくいかなくなった中年の男性です。

ある日、一台のタクシーが目の前に停まります。

その運転手が、運というものの仕組みを語りはじめます。

運転者の感想|街を走るタクシー。物語の舞台になった一台のイメージ
物語の舞台は、一台のタクシー。
(写真:Adobe Stock 90338012)

タクシーの運転手が使う「運転者」という言葉

この本のタイトルは、車を運転する人という意味だけではありません。

運を転がす人、という読み方が重ねられています。

運は良い悪いで語るものではなく、貯めて使うものだ、という考え方が本書の中心にあります。

そして、貯めた運は、すぐには戻ってきません。

後払いです。

この記事が扱うのは、そのうちの一点だけ

本には7つ前後の教えが出てきます。

それを全部並べた記事は、すでに別で書きました。

この運転者の感想では、そこから一点だけを取り出します。

運が後払いだとして、では誰が払いに来るのか、という点です。

自分の答えは、人です。

銀行口座に振り込まれるわけではありません。

誰かが、思い出して、連絡をくれます。

7つの教えを一つずつ知りたい方へ

本書の教えを順番に整理した記事を別に用意しています。

【要約】運転者(喜多川泰)|「運は後払い」7つの教えを図解9点で読み解く

実践①|家族の前で、機嫌を落とさない

いちばん最初に試したのは、家の中でした。

職場より先に家から始めた理由は単純で、毎日必ず試せるからです。

嫌なことがあった日でも、家に入るときだけは明るくする。

これを続けています。

運転者の感想|家族で囲む朝の食卓。家庭から実践を始めるイメージ
家庭は、毎日必ず試せる場所。
(写真:Adobe Stock 193529891)
機嫌を落とした日と、保った日の違い 機嫌を落とした日 家族が話しかけてこない 情報が入ってこない 選べる道が減る 機嫌を保った日 家族が話しかけてくる 情報が先に入る 選べる道が増える 同じ出来事でも、機嫌によって次に入る情報の量が変わる。
図2:機嫌を落とした日と、保った日の違い。

言われる前に動く、をルーティンにする

機嫌をよくする、という言い方だと、気持ちの問題になってしまいます。

自分の場合は、行動のほうを先に決めました。

掃除、洗濯、食事の用意、ゴミ出しを、言われる前にやります。

やる気がある日にやるのではありません。

できるタイミングでやる、という形にして、ルーティンにしてしまいました。

家に帰ってから、言われる前にやること 掃除 洗濯 食事の用意 ゴミ出し 完璧にやらない。できるタイミングで、決まった形にしておく。
図3:家に帰ってから、言われる前にやること。

気持ちを整えてから動こうとすると、機嫌の悪い日は動けません。

先に動いてしまうと、あとから機嫌がついてきます。

この順番が逆だと続きませんでした。

完璧にやらないほうが続く

全部を毎日やろうとすると、できない日に自己嫌悪になります。

できる日に、できるものだけやります。

やらなかった日を責めない、というのが続けるための条件でした。

返ってきたもの|子どもが意見を聞きにくる

大学4年の娘と、大学1年の息子がいます。

この年齢の子どもと、普通に会話ができています。

進路のこと、これからの生き方のことを、たわいのない話として聞かれます。

相談という重い形ではありません。

台所や、テレビの前で、軽く意見を求められる程度です。

ただ、これは思っていた以上に大きなことでした。

家の中に、話しかけても大丈夫な人がいる状態になっている、ということだからです。

不機嫌な人には、誰も話しかけません。

話しかけられなければ、情報も入ってきません。

いま家族が円満であることに、自分は満足しています。

実践②|同僚の話を、最後まで聞く

次に試したのは職場です。

いまの会社に入ったのは2026年の1月で、54歳の途中からになります。

年齢的にいちばん上に近い立場で入りました。

その立場でやっていることは、指示を出すことではありません。

聞くことです。

運転者の感想|話しながら歩く同僚2人。相談を最後まで聞く場面
相談は、廊下や移動の途中にも来る。
(写真:Adobe Stock 379910118)

実際に相談されること

相談の中身は、だいたい決まっています。

上司や会社への不満が、いちばん多いです。

次に、この先どうなるのか分からないという将来への不安です。

具体的な業務の話も来ます。

病院の案件で特価の申請を出したのに、部長に否認されてしまった、という相談を受けたことがあります。

このときは、どう出せば通るのかという通し方を一緒に整理しました。

職場で実際に相談されること 上司や会社への不満 いちばん多い 将来への不安 この先どうなるか 社内の通し方 申請が通らない お金と副業 使い方と備え方 答えを配るのではなく、考える材料を置いて帰る。
図5:職場で実際に相談されること。

お金の話も出ます。

副業をどう考えるか、という相談です。

使ってしまっているお金を、将来のほうへ向けられないか、という話にもなります。

そのときは、収入の1割を積立の形で先に分けてはどうか、という考え方を伝えています。

投資の成果を約束する話ではありません。

手元に残る仕組みを先に作る、という一般的な考え方の紹介です。

答えを出さずに、選択肢だけ置く

聞くときに気をつけていることがあります。

途中で結論を言わない、ということです。

営業を30年やってきたので、話の途中で答えらしきものが浮かびます。

それを言ってしまうと、相手の考える時間を奪います。

最後まで聞いてから、起きた事実と、本人の気持ちを分けます。

そのうえで、選択肢を2つ以上置くようにしています。

1つしか出さないと、それは指示になってしまうからです。

相談されたときに、自分がやっている順番 最後まで聞く 途中で結論を出さない 事実と気持ちを分ける 起きたことと、感じたこと 選択肢を2つ以上置く 1つだけだと指示になる 決めるのは本人 自分は決めない
図4:相談されたときに、自分がやっている順番。
聞くときにやめたこと

自分の成功体験から話しはじめること。

相手が話し終える前に、解決策を出すこと。

どうするべきか、という言い方をすること。

返ってきたもの|困ったときの参謀

愚痴を聞いていると、時間は取られます。

その場では何の得にもなりません。

ただ、自分が困ったときに、その人たちが良き参謀になってくれます。

社内の事情を教えてくれたり、間に入ってくれたりします。

これも後払いでした。

聞いた日には、何も起きていません。

実践③|見返りを数えずに、外へ出る

3つ目は、会社の外です。

京都創の寺子屋で、ボランティアをしていました。

誰かに頼まれたわけでも、何かの役に立てようとしたわけでもありません。

運転者の感想|公園に集まるボランティアの人たち
会社の外に、一つだけ場所を持つ。
(写真:Adobe Stock 255909848)

地域のボランティアから来た話

その場で知り合った方から、声をかけていただきました。

それが、いまの会社への転職につながりました。

53歳での転職で、収入も上がりました。

50代の転職活動を経験した方なら、この年齢で選択肢があること自体が難しいと分かると思います。

求人サイトを見て応募して決まったわけではありません。

ボランティアの現場で、たまたま隣にいた人から届きました。

前の仕事の縁から来た動画の依頼

もう一つあります。

JWOCM学会の予告動画の制作を、正式に依頼していただいたことです。

依頼をくださったのは、前の仕事で知り合った病院の方でした。

その方もご自身で制作をされる方で、業界のことも分かっています。

業界を知っている人間が作れば、動画に活かせるはずだという期待があったのだと思います。

正直に書くと、リクエストに応えるのはかなり苦しかったです。

求められるものに届くまで、何度も手を入れました。

それでも最後は良いものができて、納品し、副収入になりました。

ここで大事なのは受注額ではありません

依頼が来た理由は、自分の制作技術が有名だったからではありません。

前の仕事のときに、その方と普通に仕事をしていたからです。

当時、こんな形で戻ってくるとは考えていませんでした。

運転者の感想|職場での握手。53歳での転職が決まった場面のイメージ
53歳での転職は、人からの声がけで決まった。
(写真:Adobe Stock 433262246)

無視された時期に、自分がやったこと

ここまで書いてきたことを、当時の自分ができていたわけではありません。

役職を下げられて、周囲から無視されていた時期です。

上機嫌でいよう、などとは到底思えませんでした。

正直に書けば、家でも機嫌は悪かったと思います。

その場でやったのは、体を動かすことだけ

当時やっていたのは、走ることと、空手の稽古でした。

考え方を変えようとしたのではありません。

頭で処理できない量だったので、体のほうに逃がしていました。

いま振り返っても、これは正しかったと思っています。

気持ちを立て直してから動こうとしていたら、何年もかかっていたはずです。

そのあと、場所を変えた

最終的にやったのは、転職でした。

頑張り方を変えたのではなく、頑張る場所を変えました。

移った先では、それまでと同じやり方で結果が出ました。

2つの事業部でアワードを受け、年収も1000万円を超えました。

やっていたことは、人が嫌がる仕事や、面倒な仕事を先に引き受けることです。

特別なことは何もしていません。

ここが、この運転者の感想の前提です

同じ行動でも、置かれた場所によって値段が変わります。

いまの場所で運を貯めても回収できない、と感じるなら、場所のほうを疑ってよいと思います。

本書は、その判断までは書いていません。

そこは読む側が決める部分です。

だから、いま無視されている方に、明るくしましょうとは書けません。

まず体を守って、そのあとで場所を選び直す。

運の話は、そのあとで効いてきました。

運が返ってきた日|53歳の転職は、人が運んできた

この運転者の感想で書いてきた3つを、並べてみます。

実際に、人が運んできたもの 地域のボランティア 転職の誘い 前の仕事の縁 動画制作の依頼 職場での相談対応 困ったときの助け どれも、自分から頼んで手に入れたものではない。
図6:やったことと、返ってきたもの。

どれも、自分から取りにいって手に入れたものではありません。

そして、どれも、渡した相手から直接返ってきたわけでもありません。

ここが本書を読んで納得した部分でした。

運は、貸した相手が返しに来るのではなく、まったく別の人が運んできます。

だから、誰に渡したかを覚えておく意味がありません。

覚えていられないからこそ、相手を選ばずに渡しておく、という結論になります。

3つの実践と、返ってきたものの早見表

場面 やっていること 返ってきたもの
家庭 言われる前に、掃除・洗濯・食事・ゴミ出しをやる 子どもが進路や生き方の意見を聞きにくる
職場 不満と不安を、最後まで聞く
選択肢を2つ以上置く
困ったときに、間に入ってもらえる
地域 京都創の寺子屋でボランティアをする 53歳での転職の声がかかった
前職の縁 目の前の仕事を普通にやる JWOCM学会の予告動画の依頼につながった

表にすると、左の列には特別なことが一つも書かれていません。

右の列だけを見ると、運がよかったように見えます。

この落差が、本書の言う後払いの正体だと思っています。

それでも、うまくいかない日がある

ここまで読むと、うまくいった話ばかりに見えると思います。

実際には、できていない日のほうが多いです。

運転者の感想|公園を歩く男性。うまくいかない日を立て直すイメージ
できていない日のほうが多い。
(写真:Adobe Stock 182205769)

不機嫌は、こちらが思うより早く伝わる

自分では普通にしているつもりでも、声の固さは伝わります。

その日は家の中の会話が減ります。

減ったことに気づくのは、たいてい翌日でした。

取り返しがつかない話ではありませんが、その日に入るはずだった話は入ってきません。

見返りを数えはじめたら、黄色信号

これだけやったのに、と思ったときは、だいたい止まっています。

数えた時点で、それは取引になっているからです。

取引なら、相手が返してくれないと成立しません。

本書の考え方は、そこを切り離すところに意味があります。

数えはじめたことに気づいたら、その相手のことをいったん考えないほうが楽になります。

落ちた日の戻し方

機嫌を落とした日の、戻し方 気づく 声が固いと感じたら 1分離れる その場を出る 言い直す 最初の一言だけ 書いておく その日の機嫌を1行 落ち込んだ日をなくすのではなく、戻るまでの時間を短くする。
図7:機嫌を落とした日の、戻し方。

目指しているのは、機嫌を落とさないことではありません。

戻るまでの時間を短くすることです。

一日中引きずるか、30分で戻るかで、その日に入ってくる話の量が変わります。

よくある誤解を2つ

誤解1|親切にすれば得をする

得をするために親切にすると、そこで取引になります。

取引は、相手が返してくれなければ成立しません。

そして、返ってくるとしても別の人からです。

数えると続かなくなる、というのが自分の実感です。

誤解2|努力すれば必ず報われる

本書は、努力の量が結果を決めるとは書いていません。

貯めたものが、いつか別の形で戻ることがある、という話です。

必ず戻るとは自分も思っていません。

戻らなくても損にならない範囲でやる、という条件のほうが大事です。

この考え方の弱点も書いておきます

後払いは、反証できない

運が返ってこないときに、まだ時期が来ていないだけだ、と言えてしまいます。

どんな結果が出ても説明がついてしまう考え方には、注意が必要です。

返ってくるかどうかを確かめる道具ではなく、今日の自分の態度を決める道具として使うほうが安全だと思います。

もう一つあります。

親切にしていれば全部うまくいく、という話ではありません。

体調が悪い日、余力がない日に無理をすると、続かなくなります。

自分に余りがあるときに出す、という条件は外さないほうがいいです。

明日、1つだけやること

この運転者の感想でいちばん書きたかったのは、ここです。

明日、やることはこれだけ 見返りを数えずに、1つだけやる そして、その日の自分の機嫌を1行だけ書く 家で 先に動く 職場で 最後まで聞く 外で 引き受けてみる
図8:明日やることは、これだけ。

3つ全部をやろうとすると、たいてい続きません。

明日やることは、1つだけで十分です。

見返りを期待せずに、誰かに1つだけ何かをする。

そして、その日の自分の機嫌を1行だけ書き残す。

これだけです。

運転者の感想|ノートとペン。その日の機嫌を1行書くイメージ
その日の機嫌を、1行だけ書き残す。
(写真:Adobe Stock 298583807)
書き残す形の例

9月16日/洗濯物をたたんだ/機嫌は普通

9月17日/同僚の話を20分聞いた/少し疲れた

9月18日/何もしていない/機嫌は悪い

書く意味は、記録を残すことではありません。

行動と機嫌が並んで見えるようにするためです。

2週間ほど並べると、先に動いた日と動かなかった日で、機嫌に差があるかどうかが見えてきます。

これは他人に証明できる話ではありません。

自分の手元で確かめるためのものです。

続かなかったときの戻り方

3日でやめてしまっても問題ありません。

書くのを忘れる日は、必ず出ます。

やめたことに気づいた日に、その日の分だけ書けば戻れます。

前の日の分をさかのぼって埋めようとすると、そこで終わります。

2週間の進め方

1つだけやる、と書きましたが、それだけだと何をどう積むのか分かりにくいと思います。

無理なく積めると思う順番を書いておきます。

期間 やること やらないこと
1日目から3日目 家で、言われる前に1つだけやる
その日の機嫌を1行書く
職場では何も変えない
4日目から7日目 同じことを続ける
やらなかった日も、そのまま書く
前の日の分をさかのぼって埋めない
8日目から11日目 職場で、1回だけ最後まで聞く
結論を言わずに終える
助言をしようとしない
12日目から14日目 2週間分を並べて読み返す
行動と機嫌の関係を見る
成果が出たかどうかを探さない

14日目に見るのは、良いことが起きたかどうかではありません。

先に動いた日と、動かなかった日で、自分の機嫌に差があるかどうかです。

ここに差があれば、少なくとも自分の側は変わっています。

運が返ってくるのは、もっとあとの話です。

2週間でよくつまずくところ
  • やることを増やしてしまう。
    1つで十分です。
  • 相手の反応を確かめてしまう。
    反応は指標になりません。
  • 書くのをやめてしまう。
    気づいた日から再開すれば戻ります。

この本が向く人、向かない人

すべての人に効く本だとは思いません。

読む前に、ここだけ確かめてもらえると無駄がないと思います。

向いていると思う人

努力しているのに結果が出ていない人。

職場での立場が変わって、気持ちの置きどころに困っている人。

物語の形なら読めるという人。

家族との関係を、言葉ではなく行動で変えたい人。

向いていないと思う人

具体的な手順や数値の根拠を求めている人。

物語の形で説明されるのが苦手な人。

いますぐ結果が必要な人。

感動的な場面が苦手な人。

自分の場合は、読書そのものが苦手でした。

それでも最後まで行けたのは、会話で進む形式だったからです。

説明が続く本だったら、途中で止まっていたと思います。

本書の言葉を、自分の言い方に直しておく

運転者の感想を書くにあたって、引っかかった言葉を自分なりに置き換えました。

ここを決めておかないと、実践のときに迷います。

運

偶然そのものではありません。

過去にやったことが、どこかに預けられている状態のことだと考えています。

預けた先は、たいてい人です。

後払い

やった直後には何も起きない、という意味です。

いつ払われるかも、誰が払いに来るかも選べません。

だから、期日を決めて待つ使い方には向きません。

上機嫌

気分がよいことではありません。

話しかけても大丈夫な人でいる、という状態のことだと考えています。

気持ちではなく、相手から見た状態のほうを指しています。

この置き換えをしてから、実践がずいぶん楽になりました。

気分を明るくしようとすると、できない日が出ます。

話しかけやすい状態でいよう、なら、疲れている日でも一応できます。

50代から試すなら、どこから手をつけるか

この運転者の感想は50代の自分が書いているので、効く順番も年齢によって違うはずです。

自分と同じ50代の場合について書きます。

まず家庭から始める理由

50代は、職場で立場が固まっている時期です。

いまさら職場での振る舞いを変えると、周りが戸惑います。

家庭なら、変えても誰も驚きません。

そして毎日必ず試せます。

元手も要りません。

次に、社内で聞く側に回る

年齢が上がると、教える機会が増えます。

そこをあえて、聞く側に振り替えます。

経験が長いほど、答えを言いたくなるので、ここは意識して抑える必要があります。

抑えた分だけ、相手が話してくれます。

最後に、会社の外に一つだけ場所を持つ

いちばん効いたのは、実はここでした。

会社の中だけにいると、声をかけてくれる人の種類が増えません。

地域でも、趣味でも、形式は何でもよいと思います。

自分の場合は、それが京都創の寺子屋でのボランティアでした。

そこから転職の話が来たので、結果として人生が変わっています。

ただし、狙って行くとうまくいきません

人脈を作るために参加する、という動機だと、たいてい相手に伝わります。

自分の場合も、転職のために行っていたわけではありません。

結果としてそうなった、というだけの話です。

ここを取り違えると、本書の言う後払いとは逆の使い方になります。

著者・喜多川泰という書き手について

喜多川泰さんは1970年生まれ、愛媛県のご出身です。

東京学芸大学を卒業し、2005年の『賢者の書』で作家活動を始めています。

物語の形を借りて生き方を書く、という方法がデビュー作から一貫しています。

『運転者』は2019年3月の刊行です。

版元のディスカヴァー・トゥエンティワンによると、累計100万部を超えています。

主人公が少年でも青年でもなく、働き盛りで行き詰まった中年の会社員である点が、それまでの作品と違うところです。

50代で読んでいちばん刺さるのも、そこだと思います。

喜多川泰さんの作品を読む順番

これまでに何冊か読んできました。

いま行き詰まりを感じているなら、『運転者』から読むのが早いです。

扱っている射程が今日の機嫌からなので、その日のうちに試せます。

生き方の原則そのものを考え直したいなら『賢者の書』が向いています。

働く意味に迷いがあるなら『手紙屋』です。

『運転者』を読む・聴く

運転者 未来を変える過去からの使者

著者:喜多川泰/出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

単行本:240ページ/2019年3月刊

版元の公式ページはこちらです。

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耳で聴くなら(Audible版)

自分が喜多川泰さんの作品に出会ったのは、Audibleでした。

読書が苦手だったので、走りながら聴ける形式が合っていました。

再生時間は5時間37分です。

1日30分なら11日ほど、通勤の往復1時間なら6日ほどで聴き終わる計算になります。

ナレーターは白井翔太さんで、合成音声ではありません。

対話でできている物語なので、耳で聴いても筋を見失いにくい作りでした。

配信は2021年4月20日です。

執筆時点では聴き放題の対象でした。

対象作品は入れ替わるので、リンク先で最新の状態を確認してください。

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※上記はアフィリエイトリンクです。

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

倍速再生は、この本ではおすすめしません。

会話の間が意味を持つ場面があるからです。

1.2倍あたりまでにしておくと、聴き逃しが少なくて済みました。

よくある質問

Q. まず何から始めればいいですか。

家で、言われる前に1つだけやることをおすすめします。

元手が要らず、その日のうちに試せて、失敗しても損がないからです。

自分の場合は、掃除や洗濯といった家の中のことを、言われる前にやる形にしています。

Q. 上機嫌でいれば、いいことが起きるという話ですか。

違います。

機嫌がよいこと自体が良い出来事を呼ぶのではありません。

機嫌がよいと人が話しかけてきて、その中に話や情報が混じっている、という順番です。

間に必ず人が入ります。

Q. 親切にしたのに、何も返ってこない場合はどう考えればいいですか。

返ってくるかどうかは、こちらでは決められません。

その前提で、返ってこなくても損にならない範囲でやるのが現実的だと思います。

自分に余りがあるときに出す、という条件を外すと続きません。

Q. 職場の人間関係が悪くても効きますか。

すぐには効きません。

自分も、無視される時期にこの考え方を実行できたわけではありません。

あのときにやったのは、環境を変えることでした。

いまの場所でどうにもならないときは、頑張り方を変えるより、頑張る場所を変えるほうが早い場合があります。

Q. 家族に対して、急に態度を変えると不自然ではないですか。

気持ちを変えようとすると不自然になります。

行動だけを変えると、あまり気づかれません。

洗濯物をたたむ、ゴミを出す、というのは説明の要らない行動です。

Q. 何年くらい続ければ返ってきますか。

期間は分かりません。

自分の場合、前の仕事の縁が動画制作の依頼になったのは、その仕事を離れたあとでした。

期日を決めて待つ使い方には向かない考え方です。

Q. 読むのと聴くのでは、どちらが頭に残りますか。

自分は、聴いたほうが残りました。

ただし線は引けません。

あとで見返したい本なら、紙かKindle版のほうが使いやすいと思います。

Q. Kindle版やオーディオブックはありますか。

どちらもあります。

線を引きたくなる本なので自分は紙が好きですが、通勤や運動の時間を使うならAudibleが効率的でした。

まず聴いて、手元に置きたくなったら紙で買い直す順番でも遅くありません。

Q. 要約記事と、この記事はどう違いますか。

この運転者の感想は、本の一点だけを選んで実際に試した記録です。

7つの教えを順番に整理したものは、別の記事に分けてあります。

本の全体像を知りたい方は、そちらを先に読んでください。

まとめ|運は、人の手を通って届く

この運転者の感想を一言に圧縮すると、運は人が運んでくる、になります。

この記事の要点

良いことは、たいてい人から届いた。

渡した相手と、返してくれた相手は別だった。

だから相手を選ばずに、先に渡しておく。

家庭は毎日試せるので、ここから始める。

職場では、答えを言わずに最後まで聞く。

会社の外に、一つだけ場所を持っておく。

落ちた日は、戻るまでの時間を短くすればいい。

運転者の感想まとめカード。家庭・職場・会社の外で試した3つの習慣と、返ってきたもの
保存用のまとめカード。
この記事の要点を1枚にしてあります。

53歳での転職も、動画制作の依頼も、自分の実力で取りにいったものではありません。

その前に、見返りを数えずに過ごした時間があっただけです。

役職を下げられて、無視された時期に、これを言われても信じなかったと思います。

いま同じ場所にいる方に言えることは、一つだけです。

明日、1つだけやって、その日の機嫌を書いておいてください。

返ってくるとしても、それはずっとあとです。

この記事の写真と図解について(Adobe Stock)

写真10点はすべてAdobe Stockの無料素材

この記事で使っている写真は、すべてAdobe Stockの無料素材です。

記事を書くようになって分かったのは、写真の質がそのまま説得力になるということでした。

同じ文章でも、内容に合った写真が入っているかどうかで、読まれ方が変わります。

ただ、無料枠だけで続けていると、途中で足りなくなります。

日本の家庭の食卓や、日本の職場の様子を探そうとすると、候補が一気に減ります。

構図まで含めてぴったりの1枚を探すとなると、有料プランの範囲に入っていることがほとんどでした。

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※上記はアフィリエイトリンクです。

図解8点は自分で作っている

この記事の図解は、すべて自分で作りました。

図に落とすと、理解の穴がすぐ見えます。

運が届く経路を4段階の図にしようとすると、途中の段階を言葉にしなければ並べられません。

文章では飛ばせてしまう部分が、図では飛ばせないからです。

文章だけだと、あいまいなまま先へ進めてしまいます。

図解は、書き手の理解を検査する道具でもあります。

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50代から始めるなら、どこから手をつけるか

道具の選び方だけ、簡単に書いておきます。

写真だけ欲しい場合

Adobe Stock 単体で足ります。

記事に写真を入れたいだけなら、ここから始めるのがいちばん安く済みます。

図解や動画まで作りたい場合

Creative Cloud の範囲になります。

自分がJWOCM学会の予告動画を作れたのは、この範囲の道具を触っていたからです。

まず手軽に作ってみたい場合

Adobe Express から試す方法があります。

ブラウザで動くので、最初の1枚を作るまでが短くて済みます。

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※上記はアフィリエイトリンクです。

最後に、釘を刺しておきます

道具を買っただけでは、何も変わりません。

自分はWEBデザインのオンラインスクールに通って、1円も稼げませんでした。

作りたいものを先に決めてから選ばないと、契約だけが残ります。

何を作るか決まっていない段階なら、無料の範囲で十分です。

出典と注記

本記事は『運転者 未来を変える過去からの使者』(喜多川泰・ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んだうえで、筆者が自分の言葉で書いた感想と実践の記録です。

本文の要約部分は原文の引き写しではありません。

物語の詳細には踏み込んでいないので、内容は実際の本で確かめてください。

再生時間、ナレーター、配信日は、執筆時点でAudibleの商品ページに表示されていた内容です。

聴き放題の対象作品は入れ替わります。

価格は変動するため、本文には記載していません。

記事内の体験は、筆者本人が経験した範囲で書いています。

この記事の作成にはAIを利用していますが、体験と判断は筆者本人のものです。

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河合義寛(YoshihiroK)
河合義寛(YoshihiroK)
「Re:じぶん再起動ノート」運営者
こんにちは、河合義寛(YoshihiroK)です。53歳で早期退職し、54歳のいまはAdobeとブログで人生を再起動中。医療業界30年の営業経験を土台に、50代からの学び直し・デザイン副業・ブログ収益化のリアルを実体験で発信しています。「今からでも遅くない」そんな再スタートを応援するブログです。
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