『コンサル一年目が学ぶこと』大石哲之|50代でも学び直したい、一流の仕事ができる人に共通する30の基本

仕事ができる人と、そうでない人。
その違いは、経験や知識の量だけではないと思います。
相手に伝わる話し方、物事を整理する考え方、仕事の進め方、そして仕事に向き合う姿勢。
こうした基本のところにこそ、大きな差が生まれるのではないでしょうか。
今回紹介するのは、大石哲之さんの『コンサル一年目が学ぶこと』です。
一流のコンサルティング会社で身につける、業界や職種を問わず役立つ30のスキルがまとめられています。
私は医療業界で約30年、営業とマネジメントに携わってきました。
これまでの経験を振り返りながら、仕事の基本を学び直す大切さを改めて感じた一冊です。
この記事でわかること
- この本はどんな本か
- 30のスキルを4つの分野に分けた中身(図解つき)
- 営業30年の目で読んで、50代に効くと感じたところ
- Audible版の章の長さと、通勤で聴くときの目安
先に結論|コンサル一年目が学ぶことは、50代の学び直しにこそ効く
先に結論です。
この本の30のスキルは、新人だけのものではありません。
経験を積んで自分のやり方が当たり前になった人ほど、基本に立ち返る意味があります。
明日やることは1つだけです。
明日いちばん最初にする報告を、結論から話してみてください。
『コンサル一年目が学ぶこと』とはどんな本?
著者の大石哲之さんは、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)で戦略コンサルタントとして働いたあと、独立した人です。
本書は、コンサル出身の人たちへの取材から、15年、20年たっても使い続けている仕事の基本を30個選んでまとめています。
特別な才能や難しい専門知識の本ではありません。
社会人として身につけておきたい、普遍的な仕事の基本の本です。
中身は、次の4つの分野に分かれています。
- 話す技術
- 思考術
- デスクワーク術
- プロフェッショナル・ビジネスマインド
タイトルには「一年目」とありますが、新入社員だけに向けた本ではありません。
むしろ、経験を積んだ中堅社員や管理職、これから新しい仕事に挑戦する人にも読んでほしい内容です。
仕事に慣れてくると、いつの間にか自分のやり方が当たり前になってしまいます。
だからこそ、基本に立ち返ることには大きな意味があると思います。
3分でわかる|コンサル一年目が学ぶこと4つの基本
ここからは、4つの分野から私が特に大事だと感じたところを、営業の場面に当てはめて紹介します。
本の言葉をそのまま写すのではなく、私の読み方でまとめ直しています。
1. 話す技術|結論から伝える
仕事では、相手に伝わる話し方がとても大切です。
本書で特に印象に残ったのが、結論から話すという考え方です。
結論から話す型としては、一般にPREP法がよく知られています。
- Point:結論
- Reason:理由
- Example:具体例
- Point:結論
たとえば営業先の報告なら、最初に結論を伝えます。
「今回の提案は、導入を前向きに検討いただける状況です」
そのあとに、理由や相手の反応、今後の課題を説明します。
最初から経緯を長々と説明するより、聞く側は状況をつかみやすくなります。
数字や事実をもとに話すことも大切です。
「かなり良い反応でした」ではなく、「3名の担当者から具体的な質問がありました」と伝えるほうが、状況を正確に共有できます。
自分が話したいことより、相手が知りたいことを先に。
これは営業でも社内の報告でも共通する基本だと思います。
2. 思考術|問題を分けて本質を考える
仕事で問題が起きたとき、目の前の現象だけを見て判断してしまうことがあります。
本当に必要なのは、問題の原因を整理することです。
そこで役立つのがロジックツリーです。
大きな問題を小さな要素に分けて、原因や解決策を整理していきます。
たとえば、営業成績が伸び悩んでいる場合です。
- 新規顧客への訪問数が足りない
- 既存顧客への提案が足りない
- 商品の価値が十分に伝わっていない
- 導入後のフォローができていない
このように分ければ、どこに問題があるのかが見えてきます。
さらに大事なのが仮説思考です。
最初からすべての情報を集めようとせず、まず自分なりの仮説を立てます。
その仮説が正しいかを、必要な情報を集めながら確かめていく方法です。
情報集めに時間をかけすぎず、目的を持って動けるようになります。
経験を積むほど、自分の思い込みで判断してしまうこともあります。
だからこそ、事実を確かめながら考える習慣が必要だと感じます。
3. デスクワーク術|完成形から逆算する
仕事が速い人は、最初から完璧な資料を作ろうとはしません。
まず、何を伝えるための資料なのかをはっきりさせます。
そのうえで全体の構成を考え、必要な情報を整理していきます。
たとえば、営業の提案書を作る場合です。
- 誰に向けた資料なのかを決める
- 相手が抱えている課題を整理する
- 提案する内容とメリットを決める
- 必要なデータや根拠を集める
- 最後に資料として仕上げる
この順番なら、目的から外れた資料を作ってしまうことが減ります。
私も営業の中で資料を作る機会がありますが、見栄えに時間をかけるより、相手に何を分かってもらうかを先に考えることが大事だと感じます。
情報集めも同じです。
なんとなく検索するのではなく、何を判断するために情報がいるのかをはっきりさせる。
これだけでも仕事の効率は変わってきます。
この記事の図解4点は、本の内容と自分の原稿をもとに作りました。
提案書や社内の資料を見やすく整えたいなら、Adobe Expressの無料プランでもテンプレートから作れます。
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4. プロフェッショナル・マインド|時間ではなく価値で考える
個人的に、いちばん考えさせられたのが仕事に向き合う姿勢です。
仕事は、長い時間取り組めば評価されるわけではありません。
大切なのは、相手にどんな価値を届けられたかです。
営業なら、商品を紹介して終わりではありません。
相手が抱えている問題を理解し、解決につながる提案をすることが本当の仕事です。
仕事のスピードと質を両立させる意識も大切です。
最初から100点を目指して時間をかけるより、方向性が分かる段階で上司や関係者に確認する。
早めに意見をもらえば、大きな手戻りを防げます。
完璧を目指すことと、成果を出すことは、必ずしも同じではありません。
限られた時間の中で何を優先するかを考えることも、プロに必要な力だと思います。
約30年の営業経験から読んで感じたこと
私はこれまで、医療業界で営業として働き、プレイングマネージャー、マネージャー、シニアマネージャーも経験してきました。
営業の現場では、商品知識だけでは成果につながりません。
相手が何に困っているのかを理解し、相手に合わせた提案をして、信頼関係を築いていく必要があります。
いくつかの会社で働く中で、表彰をいただいたこともありました。
振り返ってみると、成果を出せたときは、必ず相手の立場で考えることを意識していたように思います。
一方で、経験が長くなると、自分の成功体験に頼ってしまうこともあります。
以前うまくいった方法が、今の環境でも通じるとは限りません。
会社が変われば、商品も組織もお客さまも変わります。
新しい環境では、これまでの経験を活かしながらも、改めて基本を学び直す必要があります。
今の仕事でも、相手に伝わる報告、事実にもとづく提案、限られた時間で成果を出すことを意識しています。
ブログやAIの勉強にも、同じ基本が使える
ブログの運営やAIの勉強でも、本書の考え方は役に立ちます。
記事を書くときも、最初に誰に何を伝えたいのかを考える。
情報を集める前に仮説を立てる。
完成形から逆算して作業を進める。
こうした基本は、営業でもブログでも変わりません。
仕事の種類が変わっても、成果を出すための基本は同じなのだと思います。
50代になっても、学び直すことに意味がある
若いころは、経験を積めば自然と仕事ができるようになると思っていました。
でも、50代になった今、感じることがあります。
それは、経験年数と成長は必ずしも比例しない、ということです。
長年の経験があるからこそ、自分のやり方を見直すことが必要になります。
新しい環境に飛び込めば、今までの常識が通じないこともあります。
そんなとき、基本に立ち返ることができれば、もう一度前に進めます。
私も、これまでのキャリアを振り返りながら、今も新しいことに挑戦しています。
50代だから遅い、ということはありません。
むしろ、これまでの経験に新しい知識や考え方を足すことで、まだまだ成長できると思っています。
本書は、若い人が仕事の基本を学ぶためだけの本ではありません。
経験を積んだ人が、自分の仕事の進め方を見直すためにもおすすめできる一冊です。
コンサル一年目が学ぶことは耳でも聴ける|Audible版の長さ
この本は、Audible版でも聴けます。
Audible版の長さは4時間45分で、はじめにと全4章、あとがきに分かれています。
1つの章はだいたい66分から74分です。
| 章 | 長さ | 聴き方の目安 |
|---|---|---|
| はじめに | 6分 | まず全体の狙いをつかむ |
| 第1章 話す技術 | 74分 | 通勤の往復で1章 |
| 第2章 思考術 | 66分 | 問題を抱えている週に |
| 第3章 デスクワーク術 | 68分 | 資料づくりの前に |
| 第4章 ビジネスマインド | 68分 | 仕事に迷ったときに |
| あとがき | 4分 | 最後に |
スキルは1つずつ独立しているので、気になる章から聴いても話は追えます。
新しい職場に入ったばかりなら、第1章の話す技術からがおすすめです。
この本はこんな人におすすめ
- 社会人になったばかりで、仕事の基本を学びたい人
- 営業や企画など、成果を求められる仕事をしている人
- 管理職やリーダーとして、部下を指導している人
- 仕事の効率をよくしたい人
- 50代から新しい仕事やキャリアに挑戦したい人
- 自分の仕事の進め方を見直したい人
『コンサル一年目が学ぶこと』大石哲之(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
- 著者
- 大石哲之(アンダーセンコンサルティング、現アクセンチュアの出身)
- 発売日
- 2014年7月30日
- 内容
- コンサル出身者への取材から選んだ、業界を問わず使える30のスキル
- 形式
- 単行本(281ページ)/Kindle版/Audible版
- Audible版
- ナレーター:菅原美千子/4時間45分/はじめに・全4章・あとがき
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図を多めにした図解版も出ています。
文字だけだと頭に入りにくい人は、こちらから読む手もあります。
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耳で読むなら、Audible版
Audible版は、ナレーターの菅原美千子さんの朗読です。
合成音声ではなく、人の声で読まれています。
聴き放題の対象かどうかは時期によって変わるので、リンク先で確認してください。
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無料体験の期間と条件は、変わることがあります。
申し込む前に、リンク先のページで確認してください。
作品の紹介文は、Audible公式の作品ページでも読めます。
よくある質問
Q. 『コンサル一年目が学ぶこと』はどんな本ですか?
大石哲之さんが、業界や職種を問わず役立つ30のビジネススキルを、4つの分野に分けて解説した本です。
Q. 新入社員でなくても役に立ちますか?
役に立ちます。
営業や管理職、ベテラン社員など、仕事の進め方を見直したい人にもおすすめです。
Q. 特に大事なスキルはどれですか?
私が特に大事だと感じたのは、結論から話すこと、事実をもとに考えること、仮説思考、相手に価値を届ける姿勢の4つです。
Q. 50代から読んでも意味がありますか?
あります。
これまでの経験を振り返り、自分の仕事の進め方を見直すきっかけになります。
Q. Kindleやオーディオブックはありますか?
Kindle版とAudible版があります。
Audible版は人の声の朗読で、4時間45分です。
読み放題や聴き放題の対象かどうかは時期によって変わるので、リンク先で確認してください。
まとめ|コンサル一年目が学ぶことで、仕事の基本を見直す
この本を読んで改めて感じたのは、仕事で成果を出すには基本を大切にすることが欠かせない、ということです。
持ち帰りたいポイントは3つです。
- 結論から話し、事実をもとに伝える。
- 仮説を立て、問題を整理して本質を考える。
- 時間ではなく、相手に届けた価値で仕事を考える。
明日から新しい職場で試せること
- 最初の報告を、結論から話す
- 報告に、数字か事実を1つ入れる
- 困っていることを、4つ程度に分けて書き出す
- 資料を作る前に、誰に何を伝えるかを1行で書く
- 方向が見えた段階で、上司や関係者に一度見せる
どれも特別な才能はいりません。
明日の仕事で、1つずつ試せることばかりです。
私も50代になりましたが、まだまだ学ぶことはたくさんあります。
過去の経験に満足せず、新しい知識を吸収して、行動に移していく。
継続は力なり。
努力は無駄ではない。
これからも基本を大切にしながら、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
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