「4つのおつきあい」の要約|小林正観の4章とAudible全63トラック実測【図解8点】
お金のこと、人づきあい、そして健康。
50代になると、この3つがほとんど同時に不安になる時期が来ます。
1つずつ本を読んで解決しようとすると、いつまでも終わりません。
この記事では、その3つに神さまとのつきあい方を足して4つに整理した本を扱います。
小林正観さんの『人生は4つの「おつきあい」』です。

この記事は、本書の全体像を要約したうえで、Audible版のチャプター情報を実際に集計した結果を載せています。
商品ページには書かれていない、全63トラックの内訳と章ごとの再生時間です。
読み終わると、この本を買うべきかどうか、買うなら紙と耳のどちらで受け取るべきかを決められる状態になります。
先に断っておくと、効果を保証する記事ではありません。
合わない人がはっきりいる本なので、そこも正直に書きます。
- 結論|「4つのおつきあい」の要約を先に3行で
- 『人生は4つの「おつきあい」』はどんな本か
- 「4つのおつきあい」のAudible版を実測して分かった4つのこと
- 講演をそのまま本にしたことの、得と損
- 「4つのおつきあい」の章別内訳を表で確認する
- 第1章 お金とのおつきあい|70分36秒・12トラック
- 第2章 人間どうしのおつきあい|62分02秒・14トラック
- 第3章 神さまとのおつきあい|61分24秒・12トラック
- 第4章 病気や災難とのおつきあい|61分47秒・10トラック
- エピローグが最後に置いていくもの|31分16秒・6トラック
- 50代が受け取れるもの、受け取りにくいもの
- 同じ著者の4冊を、どう読み分けるか
- 5時間25分をどう聴くか、3つのプラン
- 読み終えたあと、最初にやる1つを決める
- 本書に出てくる言葉のミニ解説
- 書籍情報と入手先
- よくある質問
- まとめ|「4つのおつきあい」の要約でいちばん残るもの
- この記事の写真と図解について(Adobe Stock)
- 出典と注記
結論|「4つのおつきあい」の要約を先に3行で
本書の主張を、できるだけ短くまとめます。
人生の悩みは、つきあう相手ごとに4つに分けられます。
そして4つとも、こちらの構えを変えるほうが先で、相手を変えようとしても動きません。
そのために本書がすすめているのは、やることを足すことではなく、言わないと決めることでした。
この本の要点5つ
- お金は増やし方ではなく、出し方から考える
- 人間関係は勝ち負けをやめて、味方の数を数える
- 口にした言葉のとおりに、見える現実が寄ってくる
- 病気や災難は消す対象ではなく、扱い方を決める対象
- 幸せは条件ではなく、感じる人の側にだけ存在する

『人生は4つの「おつきあい」』はどんな本か
著者の小林正観さんは1948年に生まれ、2011年に亡くなった心学研究家です。
日常の中で起きる出来事を40年にわたって記録し、そこから共通する法則を集めつづけた人でした。
本書は、その集大成にあたる講演をもとに作られています。
成り立ちが講義録なので、章立ても話し言葉の流れに沿っています。

単行本は2016年に出て、2018年にサンマーク文庫として文庫化されました。
文庫版の副題は、幸せなことしか起こらなくなる、すごい法則です。
いま手に入るのは、この文庫版とKindle版、そして2023年に配信が始まったAudible版の3つです。
4つに分けたことが、この本のいちばんの発明
内容そのものは、正観さんの他の本と重なる部分がかなりあります。
それでも本書が読みやすいのは、話の入れ物を4つに決めているからです。
お金の話をしているときは、お金の話しかしません。
人間関係の話に移ると、お金の話は出てきません。
悩んでいるとき、人は複数の不安を1つの塊にして抱えてしまいます。
その塊を4つに割ってくれるだけで、考える順番が決まります。
「4つのおつきあい」のAudible版を実測して分かった4つのこと
ここからがこの記事の中心です。
Audible版のチャプター情報を取り出して、章ごとの再生時間とトラック数を集計しました。
商品ページに出ているのは、再生時間5時間25分という1行だけです。
中身がどう配分されているかは、聴きはじめてからでないと分かりません。
その内訳を先に出しておきます。

1. 全63トラック、5時間25分35秒
全体は63トラックに分かれていて、合計は5時間25分35秒でした。
商品ページの表記は5時間25分なので、集計結果と一致しています。
1トラックあたりの平均は5分10秒です。
本1冊としてはかなり細かく刻まれていて、途中でやめても戻りやすい作りになっています。
2. 本編の4章は、どれも62分前後でほぼ均等
これがいちばん意外でした。
第1章のお金が70分36秒、第2章の人間どうしが62分02秒、第3章の神さまが61分24秒、第4章の病気や災難が61分47秒です。
後ろの3章は、1分以内の差しかありません。
講演をもとにした本なので、話が乗ったところが長くなっていてもおかしくないはずです。
それが均等になっているということは、4つを対等に扱うという設計が最初からあったと考えられます。
お金の章だけ8分ほど長いのは、聴衆の関心がそこに集まりやすいからだと思います。
3. プロローグ34分08秒が、本編のダイジェストになっている
プロローグは7トラック、34分08秒あります。
全体の1割を占める長さですが、ここが単なる前置きではありませんでした。
7トラックの中身が、お金の使い方、神さまの法則、言葉と徳、人間関係、病気の話を1本ずつ扱っています。
つまり、本編4章のそれぞれに対応する短い版が、先にまとめて置かれているということです。
時間が取れない人は、このプロローグ34分だけ聴けば全体像はつかめます。
逆に、プロローグを聴いて何も感じなければ、本編を聴いても印象は変わらないと思います。
買うかどうかの判断には、いちばん向いた場所です。
4. 販売ページの目次と、実際の章立てが一致していない
小さな点ですが、書いておきます。
販売ページに載っている目次には、ひすいこたろうさんによる、はじめににかえて、という項目があります。
ところがAudible版のチャプター一覧には、この項目が独立したトラックとして存在しません。
代わりに最後から2番目に、あとがきにかえて、という編集部名義のトラックが入っています。
紙の本の冒頭にある文章を目当てに買うなら、この点は先に知っておいたほうがよいと思います。
Audible版の実測データまとめ
- 全63トラック、合計5時間25分35秒。1トラック平均は5分10秒
- プロローグ34分08秒(7トラック)、エピローグ31分16秒(6トラック)
- 本編4章の合計は4時間15分49秒(48トラック)
- 最長トラックは第4章にある11分50秒の1本。2番目は9分49秒なので、ここだけ突出している
- ナレーターは西山慎哉さん。合成音声のデジタルボイスではありません
数字はチャプター情報から集計したもので、耳で全編を聴き比べた結果ではありません。
そこは切り分けて読んでください。
講演をそのまま本にしたことの、得と損
本書を読むときに知っておくと役に立つのが、これが講演録だということです。
書き下ろしの本と違って、話し言葉の流れがそのまま残っています。
得の面から書きます。
1つの話が短く、次の話へすぐ移るので、読んでいて詰まりません。
例え話が多く、抽象的な結論だけで終わる場面がほとんどありません。
そして、目の前に聴衆がいる前提で話しているので、言い方がやわらかく、押しつけがましさが薄いです。
損の面も書きます。
同じ趣旨の話が、言い方を変えて何度も出てきます。
話の順番が論理ではなく、その場の流れで決まっているところがあります。
根拠の提示がほとんど無く、実例と実感で押していく構成なので、裏づけを求める読み方には向きません。
4つのおつきあいという分類が効いてくるのは、まさにここです。
話があちこちに飛んでも、いま自分がどの箱の話を聞いているかは分かる。
講演録の読みにくさを、分類で押さえ込んだ本だと考えると腑に落ちます。
「4つのおつきあい」の章別内訳を表で確認する
| 区分 | 再生時間 | トラック数 | 1トラック平均 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| プロローグ | 34分08秒 | 7 | 4分52秒 | 10.5% |
| 第1章 お金とのおつきあい | 70分36秒 | 12 | 5分53秒 | 21.7% |
| 第2章 人間どうしのおつきあい | 62分02秒 | 14 | 4分25秒 | 19.1% |
| 第3章 神さまとのおつきあい | 61分24秒 | 12 | 5分07秒 | 18.9% |
| 第4章 病気や災難とのおつきあい | 61分47秒 | 10 | 6分10秒 | 19.0% |
| エピローグ | 31分16秒 | 6 | 5分12秒 | 9.6% |
| あとがきにかえて・謝辞 | 4分19秒 | 2 | 2分09秒 | 1.3% |
| 合計 | 5時間25分35秒 | 63 | 5分10秒 | 100% |
4つのおつきあいの各章と前後のパートを、再生時間とトラック数で並べた表です。
この表から読み取れることを3つ書いておきます。
1つ目は、本編だけなら4時間15分49秒で、全体の約8割だということです。
残りの2割はプロローグとエピローグが占めています。
2つ目は、トラックの刻み方が章によってはっきり違うことです。
第2章は14トラックで平均4分25秒、第4章は10トラックで平均6分10秒でした。
話題が次々に変わる章と、1つの話をじっくり進める章に分かれています。
すきま時間で聴くなら第2章のほうが区切りやすく、腰を据えて聴くなら第4章が向いています。
3つ目は、あとがきと謝辞が合わせて4分19秒しかないことです。
本編が終わったあとの余韻はほとんど無く、すぐに終わります。
最後の余韻を期待している人は、エピローグの終わりで止めたほうがきれいに閉じます。
第1章 お金とのおつきあい|70分36秒・12トラック

第1章の主張は一貫していて、お金は出し方から考えなさい、という話です。
どうやって増やすかではなく、どう使うかを先に決める。
そのうえで、使ったあとの流れを追いかけない。
この順番が、本書の言うお金とのつきあい方です。
具体例としては、流行っていない店にあえて入る、生きたお金の使い方をした人の話、トイレ掃除の習慣などが出てきます。
どれも投資や節約のテクニックではありません。
お金を「減るもの」として見るか「流れるもの」として見るかで、同じ支出の意味が変わる、という視点の話です。
正直に書くと、この章がいちばん賛否が割れるところだと思います。
掃除をしたらお金が入ってくるという因果を、そのまま受け取れる人ばかりではありません。
本書自体も、純粋な心でなくてもいい、実践のほうが尊い、という言い方をしています。
信じるかどうかを保留したまま、行動だけ試せる形になっているのは親切な設計です。
もう1つ、この章で繰り返されるのが、もっと人に頼りなさい、という話です。
自分ひとりで抱え込むより、頼れる相手を増やしたほうが早い。
50代になると、頼むことを恥だと感じる場面が増えます。
そこを緩めるだけで動きが変わるという指摘は、お金の話としてよりも働き方の話として効きました。
お金の話をもっと具体的に整理したい人は、恐ろしいほどお金の神様に好かれる方法の要約のほうが実務的です。
本書は考え方、あちらは手順、という住み分けになります。
第2章 人間どうしのおつきあい|62分02秒・14トラック

第2章は14トラックで、4章の中でもっとも刻みが細かい章です。
1トラック平均は4分25秒なので、話題が次々に切り替わります。
前半は子育ての話、後半は人づきあい全般の話という構成になっています。
前半で繰り返されるのは、まるごと受け入れてほめる、という一点です。
比べることや競わせることを、明治以降の教育が持ち込んだものとして扱っています。
歴史の解釈としては大づかみですが、言いたいことははっきりしています。
子どもの評価軸を1本にすると、その1本で負けたときに逃げ場がなくなるという話です。
後半のキーワードは、競わず比べず争わず、です。
そして人生とは、出会う人すべてを味方につけることだ、と結論づけます。
勝ち負けをやめると、人間関係の目的が「勝つこと」から「味方の数」に変わります。
50代で役職や肩書きが動きはじめる時期には、この置き換えは実用的だと思います。
4つの章の中で、この章がいちばん実生活に直結すると思います。
お金も健康も自分の内側で完結する部分がありますが、人間関係だけは相手がいます。
それでも本書は、相手を変える方法をひとつも書きません。
書いてあるのは、自分が数えるものを勝ち負けから味方の数に変える、という一点だけです。
同じ著者の人間関係の話は、人生を楽しむための30法則でも扱われています。
第3章 神さまとのおつきあい|61分24秒・12トラック

神さまという言葉が出てくるので、ここで本を閉じる人がいると思います。
ただ、この章で実際に語られているのは、言葉の選び方の話です。
特定の宗教の教義を説く章ではありません。
本書が言わないと決めるようにすすめているのが、五戒と呼ばれる5つです。
不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句。
この5つを口にしないと決めるだけで、積んだものが目減りしないという言い方をします。
そして代わりに言うのが、ありがとうです。
ここで独特なのは、心をこめなくてもいい、と言い切っているところです。
感謝の気持ちが湧いてから言うのではなく、言う回数を先に決めておく。
気持ちは後からついてくる、という順番になっています。
朝に、ありがとう、と言うと、脳がそれに合う材料を探しはじめる。
この説明は、脳の検索機能という言い方で本文に出てきます。
科学的な検証を示した記述ではありませんが、日常の実感としては分かる話です。
言葉の選び方が、その日に目に入るものを決めている。
そう考えれば、神さまを信じるかどうかとは切り離して使えます。
言い切りの強さが気になる人もいると思います。
自分も、言葉が現実を作るという言い方には、そのままうなずけない部分がありました。
ただ、言葉を変えても損はしません。
確かめようがないものは保留にして、試して減るものがないなら試す。
本書はその態度で読める作りになっています。
同じ著者の実践編としては、そ・わ・かの法則のほうが手順に寄っています。
掃除、笑い、感謝の3つに絞ってあるので、先にそちらから入る手もあります。
第4章 病気や災難とのおつきあい|61分47秒・10トラック

第4章は10トラックで、1トラックあたり6分10秒と、4章の中でいちばん長い作りです。
話が細切れにならず、1つのテーマをじっくり進める構成になっています。
扱っているのは、病気や災難を消す方法ではありません。
思いどおりにならないことが起きる前提で、そのあとをどう生きるかという話です。
お釈迦さまが説いた8つの苦の話が出てきて、そもそも人生は思いどおりにならないものだ、という土台が置かれます。
そのうえで本書が示すのは、災いを肩代わりしてくれた人がいると考える見方です。
起きた出来事そのものは動かせません。
動かせるのは、その出来事に何を結びつけるかだけだ、という整理になります。
最長トラックの11分50秒が、この章にあります。
著者の生き方を一変させた言葉との出会いを語る場面で、他のトラックが平均5分台であることを考えると、明らかに特別扱いされています。
どこが本書の芯なのかを探すなら、まずここです。
念のため書いておくと、痛みや病気が消えると断定する記述として受け取るべきではありません。
治療の判断は主治医に相談してください。
本書も、医療を否定する立場では書かれていません。
エピローグが最後に置いていくもの|31分16秒・6トラック
エピローグは31分16秒、6トラックあります。
プロローグとほぼ同じ長さで、前後に同じ重さの枠が置かれている構造です。
ここで語られるのは、幸せは条件ではなく、感じる人の側にだけ存在する、という話です。
条件が揃ったから幸せになるのではなく、いますでに幸せだったことに気づくかどうか。
そして、大切にできるのは、いま、この瞬間だけだ、と続きます。
もう1つ、頼まれごとをされる人生、という話が出てきます。
自分のやりたいことを探すより、頼まれたことを引き受けていくほうが、結果的に喜ばれる場所にたどり着く。
これは50代の働き方の話として読むと、かなり現実的です。
自分から企画を出すより、頼まれた仕事を確実に返すほうが次につながる場面は、実際に多いからです。
50代が受け取れるもの、受け取りにくいもの
ここは正直に分けて書きます。
本書はよくできた本ですが、全員に合う本ではありません。
向いている人
- 不安が複数あって、どこから手をつけるか決められない人
- やることを増やすより、やめることを決めたい人
- 講演の語り口が好きで、理屈より実例で入りたい人
- 通勤や家事の時間を使って、耳で1冊進めたい人
向いていない人
- 再現性のある手順や数値の根拠を求める人。本書に統計や検証は出てきません
- 神さま、宇宙、徳といった言葉に強い抵抗がある人。言い換えずにそのまま出てきます
- 同じ著者の本を何冊か読んでいる人。重なる話がかなりあります
- 今月の家計をどうするかという具体策がほしい人。本書は構えの話です
3つ目は特に書いておきたい点です。
正観さんの著作はどれも同じ土台の上にあるので、2冊目3冊目になると新しさは薄れます。
それでも本書を選ぶ理由があるとすれば、4つに分類したことによる見通しのよさです。
逆に、頑張りすぎている自覚のほうが強い人には、脱力のすすめの要約のほうが先に効くと思います。
同じ著者の4冊を、どう読み分けるか
このブログでは小林正観さんの本を、本書を含めて4冊扱っています。
どれも土台は同じなので、どこから入るかで受け取り方が変わります。
用途別に整理しておきます。
| 本 | 形 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 人生は4つの「おつきあい」 | 講演録・4分類 | 不安が複数あって、整理の枠がほしいとき |
| そ・わ・かの法則 | 実践3項目 | 考え方より先に、やることを1つ決めたいとき |
| 脱力のすすめ | 力の抜き方 | 頑張りすぎている自覚が強いとき |
| 人生を楽しむための30法則 | 短い項目の集合 | すきま時間に1項目ずつ読みたいとき |
本書は、この中でいちばん全体像に寄っています。
逆に、今日から何をするかを決めたいならそ・わ・かの法則のほうが早いです。
脱力のすすめは、頑張り方を変えたい人向けです。
人生を楽しむための30法則は、1項目が短いので通勤の細切れ時間に向いています。
5時間25分をどう聴くか、3つのプラン

5時間25分を一気に聴く必要はありません。
1トラックが平均5分10秒なので、区切って進めるほうがこの本には合っています。
まず試すなら、プロローグの34分08秒だけを聴くプランです。
7トラックで本編4章の全体像が出てくるので、続きを聴くかどうかをここで決められます。
通勤で使うなら、往復で2トラックずつという配分になります。
1日およそ11分なので、32日ほどで1周します。
まとまった時間が取れるなら、1日1区分という進め方もあります。
プロローグ、4つの章、エピローグの6区分なので、4日と少しで終わります。
章のあいだに1日空けたほうが、自分の生活に当てはめる時間ができます。
聴いたあとに1行だけ書き出す
- その章で、いちばん引っかかった言葉を1つ
- 自分の生活のどこに当てはまるか
- 今週、実際にやめると決めること1つ
読み終えたあと、最初にやる1つを決める
本を1冊読んだあと、何も変わらないまま次の本に移ってしまうことがあります。
本書の場合、変えるものは1つで足ります。
おすすめは、五戒のうち自分がいちばん口にしているものを1つだけ選んで、今週は言わないと決めることです。
5つ全部を一度にやめようとすると、まず続きません。
不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句のうち、自分が多いのはどれか。
これは自分で考えるより、家族に聞いたほうが早く分かります。
今週やることの決め方
- 五戒の5つのうち、自分が言いがちなものを1つ選ぶ
- 1週間だけ、その1つを言わないと決める
- 言いそうになったら、代わりにありがとうと言う
- 週末に、言わずに済んだ回数ではなく、言ってしまった回数だけ数える
4つのおつきあいのうち、どれから手をつけるか迷ったときも同じです。
いちばん気になっているものが、いま向き合うべき相手だと考えて問題ありません。
本書も、4つを順番どおりに実践しなさいとは書いていません。
本書に出てくる言葉のミニ解説
初めて読む人がつまずきやすい言葉を3つだけ整理しておきます。
五戒
不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句の5つを指します。
仏教の五戒とは別のもので、正観さんが自分の言葉として使っている用語です。
本書ではこの5つを言わないと決めることが、実践の出発点になっています。
宇宙預金
人に喜ばれることをしたぶんが、現金以外の形で貯まっていくという考え方です。
すぐに見返りが返ってこなくても、どこかで別の形になって戻る、という説明に使われます。
検証できる概念ではないので、比喩として受け取るのが無難です。
頼まれごと
自分から望んだことではなく、人から頼まれた役割のことです。
本書では、頼まれごとを引き受けていく生き方を、自分探しより優先すべきものとして扱っています。
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ちなみに、この記事の図解8点は全部自分で作っています。
文章のまま置いておくと分かった気になりますが、図に落とそうとすると、自分がどこを理解していないかがはっきり出ます。
要約記事を書くときの検算として、これはかなり使えます。
使っている道具はAdobe Creative Cloudです。
※上記はアフィリエイトリンクです。
書籍情報と入手先
人生は4つの「おつきあい」(サンマーク文庫)
- 著者
- 小林正観(1948年生まれ、2011年没)
- 副題
- 幸せなことしか起こらなくなる、すごい法則
- 出版社
- サンマーク出版
- 発売日
- 2018年8月6日(文庫版)
- ページ数
- 288ページ
- ISBN
- 978-4-7631-6105-5
- Audible版
- 2023年7月21日配信、5時間25分、ナレーター 西山慎哉
- 評価
- Amazonで5つ星のうち4.5(255件、執筆時点)
耳で読むなら、Audible版があります。
ナレーターは西山慎哉さんで、合成音声のデジタルボイスではありません。
もとが講演なので、聴く形のほうが本来に近いという言い方もできます。
執筆時点では聴き放題の対象でしたが、対象作品は入れ替わるのでリンク先で確認してください。
※上記はアフィリエイトリンクです。
書誌情報は国立国会図書館サーチで確認できます。
よくある質問
Q. 紙の本とAudible版で、中身は同じですか。
本文の中身は同じです。
ただしAudible版のチャプター一覧には、販売ページの目次にある、はじめににかえて、という項目が独立したトラックとして入っていません。
代わりに、あとがきにかえて、という編集部名義のトラックが最後のほうに入ります。
Q. 聴き放題の対象ですか。
執筆時点では対象でした。
ただし対象作品は入れ替わるので、購入前にリンク先で必ず確認してください。
検索結果に出ている価格は単品購入の価格なので、対象かどうかの判断には使えません。
Q. 全部で何時間かかりますか。
Audible版は5時間25分35秒です。
1.2倍速なら約4時間31分、1.5倍速なら約3時間37分になります。
通勤の往復で1日11分ずつ進めるなら、1か月ほどで1周します。
Q. 小林正観さんの本を初めて読むなら、どれから読むべきですか。
本書から入って問題ありません。
4つに分類してある分、他の本より全体像がつかみやすいからです。
実践から入りたい場合は、掃除、笑い、感謝の3つに絞った、そ・わ・かの法則のほうが手をつけやすいと思います。
Q. 宗教の本ですか。
特定の宗教の教義を説く本ではありません。
神さま、宇宙、徳といった言葉は出てきますが、教団や信仰の勧誘はありません。
ただし、その言葉づかい自体が苦手な人には最後まで読みにくいと思います。
Q. 本書の中で、いちばん長いトラックはどこですか。
第4章にある11分50秒のトラックです。
著者の生き方を変えた言葉との出会いを語る場面にあたります。
2番目に長いトラックが9分49秒なので、ここだけ2分近く長く取られています。
Q. 倍速で聴いても内容は入りますか。
講演をもとにした本なので、もともとの語りはゆっくりめです。
1.2倍から1.5倍でも聞き取りにくくなる場面は少ないと思います。
ただし、実例が多い本なので、話が切り替わる場所で一度止めたほうが残ります。
Q. この記事は全編を聴いたうえで書かれていますか。
いいえ。
章立てと再生時間はAudible版のデータで実際に確認したものですが、各章の中身については書籍と公開されている情報をもとに整理しています。
全編を通して聴いたうえでの感想ではないので、そこは切り分けて読んでください。
Q. 図解に出てくる再生時間は、どうやって調べたのですか。
Audible版のチャプター情報を取得して、章ごとに合計しました。
商品ページには全体の再生時間しか出ていないため、章別の配分は自分で集計する必要があります。
合計値が商品ページの表記と一致することは確認しています。
Q. 文庫版とKindle版で内容は違いますか。
本文は同じです。
文庫版は288ページで、持ち歩きやすさを重視するならこちらになります。
Kindle版は文字サイズを変えられるので、小さい字が読みづらくなってきた人には向いています。
Q. 4つのおつきあいのうち、どれから読めばいいですか。
順番どおりに読む必要はありません。
いま自分がいちばん引っかかっているものから読んで問題ありません。
Audible版ならチャプター一覧から直接その章へ飛べます。
まとめ|「4つのおつきあい」の要約でいちばん残るもの

最後に、この記事の要点をまとめます。
この記事のまとめ
- 本書は、人生の悩みをお金、人間どうし、神さま、病気や災難の4つに分けて整理した講演録
- 4つとも、相手を変えるのではなく、自分の構えを入れ替える話として書かれている
- 実践の中心は、やることを足すことではなく、五戒を言わないと決めること
- Audible版は全63トラック、5時間25分35秒。本編4章はどれも62分前後でほぼ均等
- プロローグ34分08秒が本編4章のダイジェストになっていて、試し聴きの場所として最適
- 最長トラックは第4章の11分50秒。ここが本書の芯にあたる
- 再現性や数値の根拠を求める人には合わない。信じるかどうかを保留したまま行動だけ試せる作りではある
自分がこの本でいちばん実用的だと思ったのは、五戒のところでした。
新しい習慣を足すのは続きませんが、言わないと決めるだけなら今日からできます。
そして言わないと決めた分だけ、口にする言葉が減って、残った言葉が選ばれます。
神さまを信じるかどうかとは関係なく、そこは効くと思います。
この記事の写真と図解について(Adobe Stock)

写真10点はすべてAdobe Stockの無料素材
この記事で使っている写真10点は、すべてAdobe Stockの無料素材です。
書評記事は文字と図解だけになりがちで、そうすると最後まで読まれません。
章ごとに1点ずつ写真を入れておくと、読む側が今どこにいるかを見失わずに済みます。
写真の質が、そのまま記事の説得力になる場面は実際にあります。
ただ、無料素材だけで組もうとすると限界が来ます。
日本人が写っている素材や、ぴったりの構図のものは、無料の枠に入っていないことが多いからです。
今回も神社の写真は日本のものを選べましたが、人物はほとんどが海外の素材でした。
そこを妥協しないなら、有料プランを検討することになります。
図解8点は自分で作っている
本文中の図解8点は、すべて自分で作ったものです。
文章を読んでいるだけだと、分かったつもりで通り過ぎてしまいます。
図に落とそうとすると、どこが説明できていないかが必ず出てきます。
今回でいえば、第3章の言葉と現実の関係を3段の流れにする作業で、自分の理解が足りていないことに気づきました。
図解は読者のためだけでなく、書く側の検算としても使えます。
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50代から始めるなら、どこから手をつけるか
道具は、作りたいものを先に決めてから選んだほうがいい。
これは自分の失敗から言えることです。
目的別の選び方
- 写真だけ必要なら Adobe Stock 単体。図解を作る予定がないならこれで足ります
- 図解やイラストまで自分で作るなら Creative Cloud。Illustrator が入ります
- とりあえず形にしたいだけなら Adobe Express。テンプレートから始められます
最後に釘を刺しておきます。
ツールを買っただけでは何も変わりません。
自分は以前、WEBデザインのオンラインスクールに通いましたが、そこからは1円も稼げませんでした。
理由ははっきりしていて、作りたいものを決めないまま道具と技術だけ増やしたからです。
先に作るものを決めて、それに必要な道具だけ買う。
順番を逆にすると、月額だけが残ります。
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※上記はアフィリエイトリンクです。
出典と注記
本記事は、小林正観『人生は4つの「おつきあい」』(サンマーク出版)の内容を、筆者の言葉で要約したものです。
本文の引き写しはしていません。
章立てと再生時間は、Audible版のチャプター情報を筆者が集計した実測値です。
全編を通して聴いたうえでの感想ではないため、各章の内容については書籍と公開情報をもとに整理しています。
価格や聴き放題の対象は変動するので、購入前にリンク先で確認してください。
健康や治療に関する判断は、必ず医療機関に相談してください。

