いじめられっ子が武道で自信を取り戻した実体験【克服ストーリー】

誰にも言えなかった、学校での日々

小学校の頃の僕は、クラスで一番目立たない存在でした。

• 勉強は苦手で成績は下位グループ
• 体型は肥満、足も遅い
• 運動神経ゼロ

そんな僕は、いじめのターゲットになるには十分すぎる条件を揃えていました。

授業中のひそひそ声、帰り道のランドセル攻撃、陰で笑われる日々。「やめろよ」と言っても声は震え、相手の目さえ見れない。家では親に心配をかけたくなくて「学校どうや？」に「ふつう」とだけ答える毎日でした。

「なんで自分だけこんな目に…」

心の中でぐるぐると同じ問いを繰り返していました。

【転機】親が勧めてくれた、一つの道場

そんなとき、親が勧めてくれたのが近所の少林寺拳法の道場。

「強くなれ」という押し付けではなく、「気分転換に運動してみたら？」くらいの軽い提案。でも当時の僕には、「ここで変われるかもしれない」という希望がありました。

初めての稽古日

小学校の体育館で、「お願いします！」という大きな声。正直ビビっていました（笑）。

でも白帯を締めて構えをとったとき、少しだけヒーローになれた気がしたんです。
大好きなジャッキーチェーンの映画を見ていたので、敗北から勝利するストーリーが自分自身と重ね合わせる瞬間だったと思います。

【成長プロセス】「できない自分」との向き合い方が変わった

最初から技ができるわけじゃありません。

• 突きは空振り
• 受けはタイミングがずれて怒られる
• 足捌きはバラバラ

鏡に映る自分は正直かっこ悪かったと思います。

でも、学校と道場の決定的な違いがありました。

先生や先輩が「今の、さっきより良くなったで」「もう一回やってみよう」と言ってくれる。この空気感が、子ども心にすごく嬉しかったんです。
技が出来た時に褒められる喜びが、やればできると自己肯定感が養われる瞬間でした。

【核心】人生が変わった先生の一言

あるとき、先生にこう言われました。

「強さって、相手を倒すことやないで。昨日の自分に負けへんことや」

この言葉が、小学生の僕には衝撃でした。

学校では常に誰かと比べられる。テストの点数、足の速さ、クラスの人気…。
でも道場では、「昨日の自分」と比べればいい。

これなら、いじめられっ子の僕でも勝てるかもしれない。（立ち向かう勇気）
初めてそう思えたんです。

【具体的変化】武道が僕に与えてくれたもの

通い続けるうちに、少しずつ変化が出てきました。

身体的変化

• 姿勢が良くなった
• 大きな声で挨拶できるようになった
• 帯の色が上がるたびに自信のかけらが増えた

精神的変化

• いじめの場面で相手の目を見れるようになった
• 「やめろよ」とはっきり言えるようになった
• 自分の中に「守るべき芯」ができた

いじめがゼロになったわけではありません。
でも、自分の中の何かが確実に変わっていました。

【結果】小学校高学年で起きた変化

• 運動会で前より走れるようになった
• 体育の授業で先生に褒められることが増えた
• 「デブで運動できない」というラベルが書き換わった

そして高校では少林寺拳法部に入り、全国大会で結果を出せるまで成長できました。

【学び】武道が教えてくれた3つのこと

技よりも大切だったのは、この3つです。

1. 礼儀 – 大きな声で挨拶すること
2. あきらめない心 – できるまで何回もやる
3. 自分を少しだけ好きになること（自己肯定感）

いじめられっ子だった僕が「自分も悪くないかもしれへんな」と初めて思えたのは、道場で汗だくになって技を繰り返していたあの時間です。

【読者へのメッセージ】昨日の自分より一歩前へ

もし今、昔の僕みたいに

• 自分に自信が持てない
• 学校や職場がしんどい
• 何をやってもダメだと思ってしまう

そんな人がいたら、いきなり人生をひっくり返そうとしなくて大丈夫です。

僕が少林寺拳法で変われたように、「小さくてもいいから、昨日の自分より一歩だけ前に出る経験」をどこかで積んでみてほしい。

ダサくて人間くさい本音こそ、誰かの心を一番救うはずです。

もしあなたが今、

• 学校・職場がつらい
• 自分に自信がない
• 人と関わるのが怖い

そんな気持ちを抱えているなら、
いきなり全部を変えようとしなくて大丈夫です。

• 武道でも、スポーツでも、音楽でもかまいません
• 大事なのは、「自分を否定されない場所」を一つ作ること
• そこで「昨日よりちょっと頑張れた自分」を見つけてあげること

そして、伝えたいのは、

「うちの子を強くしなきゃ・勉強させなくちゃ」ではなく、
「自分を好きになれる場所を一緒に探そう」

というスタンスでいてあげてほしい、ということです。

僕も、親が近所の道場を見つけてくれなかったら、
今の自分にはなっていなかったと思います。

まとめ｜いじめられっ子だった僕が、武道で得たもの

最後に、この記事のポイントを3行でまとめます。

• いじめを完全に消すことは難しいけれど、「自分を守る芯」は育てられる
• 武道は、他人ではなく「昨日の自分」と戦う場所をくれた
• ダサくてもいい。昨日より一歩前に出た自分を認めるところから、人生は変わり始める

この体験が、
今いじめや自己肯定感の低さで苦しんでいる誰かの、
小さな希望になればうれしいです。

FAQ

Q1. 武道は本当にいじめ克服に役立ちますか？

A. 魔法のようにいじめが消えるわけではありませんが、
姿勢・声・挨拶・「昨日の自分に勝つ」感覚を育てることで、
自信やメンタル面の土台作りには大きく役立つと実感しています。

武道→柔道・剣道・弓道・合気道・空手も同様に共通しています。

Q2. 武道は怖くないですか？ケガが心配です…。

A. 道場によりますが、多くの武道は礼儀と安全を重視した指導が基本です。

いきなり激しい組手をするのではなく、
基礎の構えや受け身から一つずつ丁寧に教えてくれます。

Q3. いじめのことを話してくれません。どうしたらいい？

A. 無理に聞き出そうとするより、
安心して話せる時間と空気を作ることが大切です。

一緒に散歩をする・車の中で話すなど、
「真正面で向き合いすぎない」場のほうが本音が出やすいこともあります。

Q4. 武道以外の習い事でも効果はありますか？

A. もちろんあります。
大事なのは 「頑張った分だけ自分で成長を実感できる場所」 を持つこと。

武道に限らず、スポーツ・音楽・芸術など、
興味が持てるものなら何でも意味があります。

Q5. 武道を始めて意味はありますか？

A. あります。
大人こそ、姿勢・呼吸・メンタルの安定に武道は役立ちます。
いじめ克服ではなくても、自己肯定感やストレス耐性を高める手段として、
社会人から始める人も少なくありません。

自分自身の軌跡を振り返って

父親が他界し、人生について見つめ直したのがキッカケで自分の軌跡を残そうと考えブログにしました。

私の人生は波瀾万丈で多くの失敗・苦い経験から学んだ事で、考え方（思考）・行動力が養われ、成功者でないですが人間力は成長していると感じています。

※この体験記事は実話ベースですが、医療・心理の専門的な助言が必要な場合は、必ず専門機関や相談窓口のサポートも併用してください。

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YoshihiroK

Y’s Design Blogger

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