「ありがとう」25000回に必要な時間|効果と好転反応の考え方
「ありがとう」を25000回言うと悩みが消える、という話を聞いたことがあるかもしれません。
小林正観さんの『「そ・わ・か」の法則』に出てくる、感謝の実践の話です。
この記事では、その25000回という数字を、まず「時間」に置き換えて計算します。
効果が出るかどうかは、この記事では確かめられません。
ただし、何回言うのにどれくらいかかるのかは、秒数をかけ算するだけで確かめられます。
確かめられるところと、確かめられないところを分けて書きます。

- 結論|25000回は「気合い」ではなく「時間」の問題
- 「ありがとう」25000回に必要な時間を計算する
- 1日の回数で、到達までの日数はこう変わる
- 「効果」として確かめられること、確かめられないこと
- 「好転反応」という言葉で、受診を先延ばしにしない
- 「ありがとう」の語源|有り難し と 盲亀浮木のたとえ
- 自分がやった範囲と、分からなかったこと
- 回数が伸びる時間帯|1日の中の3つの枠
- 明日からの記録法|回数ではなく、1行だけ残す
- 続かないときに外す3つのこと
- よくある質問
- この記事が主張していないこと
- まとめ|数えるのは感謝の量ではなく、気づいた回数
- この数字が出てくる本|『「そ・わ・か」の法則』
- あわせて読みたい
- この記事の写真について(Adobe Stock)
- 制作と情報確認について
- 参考にした情報
結論|25000回は「気合い」ではなく「時間」の問題
先に結論を書きます。
「ありがとう」を1回言うのにかかるのは、声に出して1秒から2秒です。
25000回にすると、合計で7時間から14時間になります。
1日100回のペースなら、到達まで250日です。
つまり、25000回は「強く念じれば届く数字」ではなく、「8か月ほど毎日続けた人だけが通過する数字」です。
ここを先に知っておくと、3日でやめた自分を責めずに済みます。
明日からやることは1つだけ提案します。
25000回を目標に置くのをやめて、今日言った回数だけを1行書き残してください。
この記事の要点
25000回に必要な時間は、声に出す分だけで7時間から14時間。
1日100回なら250日、1日300回なら84日で到達する。
1日あたりは2分30秒なので、挫折の理由は時間ではない。
効果があったかどうかは、この記事では確かめていない。
確かめられるのは、回数と日数と、続いたかどうかだけ。
「ありがとう」25000回に必要な時間を計算する
計算に使う前提は1つだけです。
「ありがとう」と声に出して1回言うのにかかる秒数を決めます。
早口で続けて唱えるときが約1.0秒、普通の速さが約1.5秒、区切って丁寧に言うときが約2.0秒です。
この3通りで25000回分を出すと、次のようになります。
映画に置き換えると、2時間の作品を3本から7本見る長さです。
この時間を、まとめて取ることはまずできません。
だから次に、1日あたりに割ったときの日数を見ます。
1日の回数で、到達までの日数はこう変わる
25000回を1日あたりの回数で割ると、必要な日数が出ます。
1回1.5秒として、1日に使う時間も並べました。
この表で一番大事なのは、1日100回の行が「2分30秒」だという点です。
1日2分30秒なら、たいていの人は時間の都合では挫折しません。
それでも続かないとしたら、理由は時間以外にあります。
数えるのが面倒になる、意味を感じられなくなる、言っている自分が嫌になる、のどれかです。
後半で、その3つを外す方法を書きます。
「効果」として確かめられること、確かめられないこと
検索では「ありがとう 25000回 効果」という言葉がよく使われています。
ここは、はっきり分けて書きます。
著者の小林正観さんは、この話を信じる対象としてではなく、30年以上にわたって人の話を集め、観察した結果として書いています。
本書の副題も「人生を輝かせる“実践方程式”」で、やってみて確かめる形を取っています。
ただし、著者が集めた観察と、この記事が確かめられる範囲は別のものです。
この記事では、次のように線を引きました。
左側だけでも、やる価値はあります。
回数を数えると、数えるために1日を見返すことになるからです。
「今日は何に対して言ったか」を思い出す時間が、毎日2分ほど増えます。
それが起きたかどうかは、記録を見れば自分で判定できます。

「好転反応」という言葉で、受診を先延ばしにしない
この検索語には「好転反応」が一緒に入力されることが多いようです。
途中で体調が悪くなったり、涙が出たり、気分が沈んだりしたときに、それを「良くなる前の反応」と説明する言い方です。
この記事は、その説明を採用しません。
理由は単純で、体調の変化を「ありがとうの回数」と結びつける根拠を、この記事は持っていないからです。
そして、この説明には実害があります。
体調の異変を「好転反応だから大丈夫」と受け取ると、受診が遅れます。
言葉を唱えている最中に体調が変わったなら、それは言葉のせいだと決めつけず、医療機関で診てもらってください。
気分の落ち込みが続く場合も同じで、心療内科や自治体の相談窓口が先です。
「ありがとう」は、治療の代わりにはなりません。
治療を受けながら、余力の範囲でやるものだと考えています。
「ありがとう」の語源|有り難し と 盲亀浮木のたとえ
回数を数えていると、だんだん言葉が空っぽになってきます。
そのときに戻ってくる場所として、語源を置いておきます。
「ありがとう」は、古語の「有り難し」から来ています。
「有ることが難しい」、つまり「めったに起こらない」という意味です。
感謝の意味は後から付いたもので、もとは「珍しい」「まれだ」という事実の描写でした。

この「めったに起こらない」を説明するたとえが、仏典に伝わっています。
『雑阿含経』に出てくる、盲亀浮木のたとえです。
大海に、目の見えない亀が1匹いて、100年に1度だけ水面に顔を出します。
その海には、穴の空いた流木が1本だけ漂っています。
顔を出した亀の首が、その穴にたまたま入る確率と同じくらい、人として生まれることはまれだ、という話です。
この確率を計算することはできません。
ただ、「ありがとう」がもともと確率の言葉だったことは、回数を数えているときに思い出す価値があります。
数えているのは感謝の量ではなく、「めったにない」と気づいた回数だと考え直せるからです。
自分がやった範囲と、分からなかったこと
自分は53歳で早期退職したあと、収入が減り、先の見通しが立たない時期がありました。
その頃、朝起きてすぐ「ありがとう」と口に出すことを、しばらく続けていました。
ここで正直に書いておきます。
回数は数えていませんでした。
だから25000回に届いたかどうかは、分かりません。
何日続けたかも記録していないので、言えるのは「しばらく続けた」までです。
この記事で記録をすすめているのは、まさにここで困ったからです。
数えていなければ、後から「効いた」とも「効かなかった」とも言えません。

掃除のほうは1年続けて、入ってきたお金の中身まで確認しました。
臨時収入は実際にありましたが、内訳を見たところ、掃除が原因だとは言えませんでした。
その検証は別の記事にまとめてあります。
「トイレ掃除で臨時収入」は本当か|1年続けて10万円入った。でも原因は掃除ではなかった
「ありがとう」についても、同じ見方をしています。
やった事実は書けますが、何が原因だったかは断定しません。
回数が伸びる時間帯|1日の中の3つの枠
思いついたときに言う、というやり方だと回数は伸びません。
人の目がある場所では声に出しにくいので、枠をあらかじめ決めておきます。
1人になれて、手が動いていて、口が空いている時間が向いています。
朝の支度は、順番が毎日ほぼ同じなので回数が安定します。
移動中は一番伸びますが、運転しているときは数えることに気を取られないでください。
指を折って数えるのは、歩いているときと家の中だけにします。
寝る前の20回は、その日の記録を書く合図として使えます。
3つ合わせて100回なので、1日2分30秒の中身がこれで埋まります。
明日からの記録法|回数ではなく、1行だけ残す
25000回を目標にすると、残り24000回以上という数字が毎日目に入ります。
これは、続けるうえで不利です。
そこで、目標を「今日の1行」に置き換えます。
大事なのは、0回の日を空欄にしないことです。
空欄にすると、やめた日がどこか分からなくなります。
0回と書いてあれば、「どんな日に0回になるのか」が1か月後に見えてきます。
それが分かれば、続けるために変えるべきものが決まります。
続かないときに外す3つのこと
1つ目|回数のノルマを外す
「1日100回」と決めると、90回で終わった日が失敗になります。
回数は結果として書くだけにして、目標にはしません。
2つ目|「リセットされる」という考えを外す
途中で愚痴を言うと数え直しになる、という話を見かけることがあります。
この記事は、その考えを採りません。
回数を数えているのは自分だけで、数え直す理由がないからです。
愚痴を言った日も、言えた回数はそのまま足してください。
3つ目|心を込めなければ意味がない、という条件を外す
気持ちがこもらない日に唱えると、自分が嘘をついている気分になります。
そのときは、相手のいない「ありがとう」をやめて、実際に助かった事実に1つだけ言い直します。
「荷物を運んでくれてありがとう」のように、対象があると口に出しやすくなります。
よくある質問
「ありがとう」25000回には、どれくらい時間がかかりますか
声に出す時間だけで、合計7時間から14時間です。
1日100回のペースなら250日、1日300回なら84日で到達します。
声に出さず、心の中で言ってもよいですか
この記事は、どちらが正しいかを決められる立場にありません。
ただ、記録を取る目的なら、声に出したほうが回数を数えやすくなります。
途中でやめたら、また1から数え直しですか
数え直す必要はありません。
記録は自分のためのものなので、前日までの回数はそのまま残してください。
25000回で悩みが消えますか
この記事では確かめていません。
病気や深刻な悩みを抱えている場合は、医療機関や相談窓口の利用を先にしてください。
25000回という数字はどこから来ていますか
小林正観さんの著作で語られている、感謝の実践に関する数字です。
本書の中心テーマの整理は、別記事にまとめてあります。
この記事が主張していないこと
誤解を防ぐために、書いていないことを並べます。
「ありがとう」を25000回言えば悩みが消える、とは書いていません。
病気が治る、収入が増える、人間関係が良くなる、とも書いていません。
体調の変化を「好転反応」として扱ってもいません。
この記事が計算したのは、回数と時間と日数だけです。
その先をどう受け取るかは、記録を取ったうえで自分で決めてください。
まとめ|数えるのは感謝の量ではなく、気づいた回数
「ありがとう」25000回は、声に出す時間だけで7時間から14時間かかります。
1日100回なら250日、1日300回なら84日です。
1日あたりで見れば2分30秒なので、時間が理由で挫折することはほとんどありません。
続かない理由は、回数のノルマ、数え直しの決まり、心を込める条件の3つです。
その3つを外して、日付と回数と対象を1行だけ書き残します。
効果があったかどうかは、1か月後の記録を見て自分で判定してください。
この記事は、その判定に必要な数字を用意しただけです。
この数字が出てくる本|『「そ・わ・か」の法則』

著者は小林正観さん、発行はサンマーク出版です。
副題は「人生を輝かせる“実践方程式”」で、掃除、笑い、感謝の3つを軸にしています。
この記事で扱ったのは、そのうち感謝の部分だけです。
本全体の中心テーマや、向く人・向かない人の整理は、要約記事のほうにまとめてあります。
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本全体の内容と、掃除・笑い・感謝のどれを選ぶかを知りたい方は、要約記事へ。
『「そ・わ・か」の法則』要約|掃除・笑い・感謝を試す3つの基準
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「トイレ掃除で臨時収入」は本当か|1年続けて10万円入った。でも原因は掃除ではなかった
同じ著者が、お金・人間どうし・神さま・病気や災難の4つに分けて話した講演録の記事もあります。
「4つのおつきあい」の要約|図解8点とAudible全63トラックの実測
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制作と情報確認について
この記事は、2025年7月に公開した記事を2026年9月に全面的に書き直したものです。
書き直しにあたり、効果を断定していた記述と、体調の変化を言葉の効果として説明していた記述を削除しました。
構成案、図解、公式情報の整理にはAIを使用しています。
公開にあたり、運営者が事実、リンク、表現、権利、表示を確認しています。
本書の内容を章ごとに再現する要約や、長い引用は行っていません。
参考にした情報
サンマーク出版『「そ・わ・か」の法則』の書誌情報。
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『雑阿含経』に伝わる盲亀浮木のたとえ。
消費者庁「景品表示法」および事業者が自己の供給する商品・役務の取引について行う表示に関する指針。

