2025.05.23 2025.11.27

『手紙屋』(喜多川泰）が教えてくれた、本当にやりたいことの見つけ方

Yoshihiro_Kawai

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転職やキャリアのことで悩んでいる、人生の方向性で悩んでいる、夢がないなど希望を描けない方にお勧めの内容です。

人生の転機にぜひ読んでほしい一冊『手紙屋』（喜多川泰著）について書いてみたいと思います。

本とは無縁だった私がAmazonのオディブルに出会い、何気ない日常で傾聴し人生を振り返り反省をしました。本との出会いは素晴らしい、先人が残した叡智（深遠な道理を知りうるすぐれた知恵）ランニング中、日常の作業時（掃除・洗濯etc）

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はじめに：あらすじの概要
1. 働くことの意味を問う手紙
2. 手紙がくれた「考える時間」の大切さ
3. 誰かの言葉が人生を変えることがある
4. 読み終えて感じたこと：これは“読む自己分析”

はじめに：あらすじの概要

『手紙屋』は、就職活動に悩む一人の青年と、差出人不明の「手紙屋」との文通を軸に展開される感動の物語です。

青年は将来に不安を抱えながらも、顔も名前も知らない誰かと手紙のやり取りをするうちに、少しずつ自分自身と向き合い、「本当にやりたいこと」「自分らしい生き方」に気づいていきます。

まるで自分自身への問いかけのように感じられる言葉が綴られており、読者もまた「自分にとって大切なものは何か？」と静かに考えさせられました。

この物語で印象的なのは、手紙屋が問いかける「あなたの人生に、本当に必要なものは何か？」という言葉です。現代は選択肢が多すぎて、自分の“好き”や“本音”が見えづらくなっています。

でも、手紙屋のような存在が背中を押してくれることで、自分自身と向き合う勇気が湧いてくるのです。

読後には、不思議と心が静かに熱くなる感覚があります。「このままでいいのか」と悩んでいる人、自分の軸を持ちたいと思っている人にこそ、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

『手紙屋』(喜多川泰）が教えてくれた、本当にやりたいことの見つけ方 — Adobe Stock写真

1. 働くことの意味を問う手紙

「自分がどんな仕事がしたいかわからない」
「自分にむいている仕事がわからない」

仕事は生活のためだけではなく、自分の価値や想いを表現する手段。やりがいや誇りを持つことで人生は豊かになる。

作中の手紙では「なぜ働くのか？」「自分は何のために生きているのか？」という問いが投げかけられます。ただお金を稼ぐためだけではない、もっと本質的な理由を考える時間が与えられるのです。

特に印象的だったのは、「好きなことで生きていく」の本質は「自分の価値観に正直に生きること」であり、それは必ずしも華やかな職業である必要はない、というメッセージでした。

自分にとっての「意味ある仕事」とは何かを再確認させられました。

「最短ルート」＝「最良ルート」ではない、目の前のことに全力で取り組む

人間の行動も同じで、まずは動くことが大事。「急がば回れ」

そして動き続けることが重要なのです。

1度動き始めることができれば、止まることが難しく感じるくらい、動き続けるというのです。

止まっているものは、止まり続けようとする、動いているものは、動き続けようとする

慣性の法則 ニュートンの運動の第1法則であり、「外から力が加わらない限り、物体はそのままの運動状態を保ち続ける」という法則です。

2. 手紙がくれた「考える時間」の大切さ

手紙のやり取りを通じて、即答ではなく「自分で考える」力が養われる。これは人生の選択において非常に大切な姿勢。

他人の目や常識ではなく、「自分が本当に望むこと」に耳を傾ける重要性を教えてくれる。人とのつながりの中で、自分の視野が広がり、人生を動かすヒントが生まれる。

今の時代、LINEやメールで瞬時にやりとりできるからこそ、手紙という「待つ時間」「熟考する時間」の重みが際立ちます。

作中の青年が手紙の返信を待つ時間の中で、じっくりと考え、感情と向き合う様子に、私たちもハッとさせられます。

人間関係やキャリアの悩みも、すぐに答えを出す必要はない。丁寧に考え、向き合うことで自然と答えが見えてくる、そんな安心感が得られる一冊でした。

3. 誰かの言葉が人生を変えることがある

今日もどうか心を開いていてください。きっと、あなたに必要な言葉が届きます。

手紙のやり取りを通じて、即答ではなく「自分で考える」力が養われる。これは人生の選択において非常に大切な姿勢。

私たちの日常には、目の前の現実に追われ、自分の「本音」や「夢」を置き去りにしてしまう瞬間が少なくありません。

でも誰かの言葉、それが本や手紙、あるいは友人のひとことだったとしても誰かに背中を押され、道が開けることもあります。あなたが今感じている迷いや不安も、もしかしたら、たった一言の「言葉」との出会いで変わるかもしれません。

『手紙屋』は、まさにそんな“言葉の力”を信じさせてくれる物語です。読了後、自分も誰かに優しい言葉を届けられる存在でありたいと思わずにはいられませんでした。

4. 読み終えて感じたこと：これは“読む自己分析”

考えたことを実行に移すことで、人生は動き出す。最初の一歩の重みと、それを踏み出す勇気を学ぶ

『手紙屋』は、小説という形式でありながら、まるで「本当の自分に戻るためのワークブック」のような一冊です。読み進めるうちに、自分の過去や選択を思い出し、未来にどう向き合うかが少しずつ見えてきます。

「やりたいことがわからない」「将来が不安」と感じている人にこそ手に取ってほしい。社会人にも学生にも響く、人生の“再スタート”にぴったりな物語でした。

悩んでいる人にこそ読んでほしい。人生のハンドルを、自分の手に取り戻す勇気が湧いてきます。

手紙屋蛍雪篇私の受験勉強を変えた十通の手紙 (喜多川泰シリーズ)

著書累計115万部突破！

【あらすじ】
「何のために勉強するんだろう」
「何のために大学に行くんだろう」
だれでも一度はそんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか？
この本の主人公「和花」は、部活と友だち付き合いに明け暮れる高校2年生。
夏休みを目前にしたある日、進路のことで父親と衝突してしまいます。

大学に行きたいけれど、成績が上がらない。
勉強しなきゃと思うけど、やる気になれない……。

そんな和花に兄の喜太朗が紹介してくれたのが、謎の人物「手紙屋」。
十通の手紙をやりとりすることで、夢を実現させてくれるというが……。
モヤモヤした今の気持ちを吹き飛ばしたい一心で手紙を書き始めた和花が、「手紙屋」とのやりとりを通じてどのように変わっていくのか？
勉強の本当の意味とは？その面白さとは？
そして、夢を実現するために本当に必要なこととは？

ベストセラー『君と会えたから……』『手紙屋』の著者が満を持して贈る、渾身のメッセージ。受験勉強に悩む人は必読の本。
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