【53歳が振り返る】20代で人生を好転させた9つの習慣|30年の営業経験から


営業人生30年、53歳になって気づいた「あの時の選択」は間違っていなかった
53歳になった今、私は営業マンとして30年以上、最前線に立ち続けてきました。
振り返ると、人生の分岐点は22歳のときに突然やってきました。
就職氷河期。
何十社もエントリーしては落ち続ける毎日。
やっと入社できた医薬品卸の会社で、同期40名の中でも学歴は下の方。
そして配属先で与えられた担当件数は、たった14件。
同期の担当は平均30件前後。数字だけ見れば、明らかに「期待されていない」スタートでした。
でも・・・53歳になった今、はっきり言えます。
あのときの「ハンデ」こそが、人生を好転させる最大のチャンスだった。
30年の営業経験を経た今だからこそ分かる、
「20代でやっておいて本当に良かった習慣」を、実体験を交えてお伝えします。

なぜ53歳の今、20代を振り返るのか
20代の頃の私は、とにかく必死でした。
目の前のノルマ、目の前のお客様、目の前の課題。
「この積み重ねが将来どう繋がるか」なんて考える余裕はありませんでした。
ですが、53歳になった今、後輩を育て、数え切れない営業マンを見てきて、心から感じるのはこの一言です。
「当たり前のことを、当たり前に続けられる人」が、最終的に勝ち残る。
派手な成功や、一発逆転を狙って走った人ほど、
どこかのタイミングで燃え尽きていきました。
一方で、地味でも、遅くても、
小さな習慣をコツコツ続けた人たちは、今も現役で活躍しています。

22歳の私が直面した「絶望的なスタートライン」
担当14件という現実
医薬品卸の会社に入社し、東大阪支店へ配属。
営業部隊40名、同期は4名が各チームへ振り分けられました。
- 他の同期の担当先:約30件
- 当時22歳の私の担当先:14件
この差が何を意味するのか。
若かった私にも分かりました。
「期待されていないんだな」
「この件数では、どう頑張ってもPlan(目標)に届かないな」
そんな現実を突きつけられたスタートでした。

売上目標は「どう考えても無理」
既存の14件だけで売上目標を達成するのは、どう考えても不可能。
しかも、各施設にはすでに競合他社のベテラン営業が深い信頼関係を築いていました。
22歳の若造が入り込める隙間なんて、ほとんどありません。

30年経って分かった「あのときの決断」の重要性
ハンデをそのまま飲み込むか、チャンスに変えるか
そんな状況の中、22歳の私はある決断をします。
「14件しかないなら、自分で増やせばいい」
今振り返ると、この単純な発想こそが、
その後30年の営業人生の「土台」となった思考習慣でした。
誰かが用意してくれるのを待つのではなく、
自分で道をつくる。自分でチャンスを取りにいく。
この感覚を20代で身につけられたことは、今の私にとって大きな財産です。

22歳の私が始めた「新規開拓」と、少林寺拳法で染みついた礼儀
若造22歳、ひたすら頭を下げる日々
担当14件のままでは未来がない
そう感じた私は、新規開拓に踏み出しました。
もちろん、簡単ではありません。
- 門前払い
- 不在続き
- 名刺も受け取ってもらえない
そんな日も当たり前にありました。
それでも、私は訪問する曜日と時間を固定し、何度も足を運び続けました。

少林寺拳法で学んだ「礼」が武器になった
高校・大学と続けてきた少林寺拳法。
団体演武・2人演武で大会入賞も経験しました。
ここで叩き込まれたのが、まさに営業でも活きた「礼儀」です。
- 大きな声で自分から挨拶する
- 玄関先の靴・スリッパをそっと揃える
- 約束したことは必ず守る
- 顧客の要望に応えられなくても言い訳をしない
- 空気を読み、邪魔にならない距離感を保つ
22歳の若造だった私には、
「武器」と呼べる立派なスキルや実績はありませんでした。
でも、礼儀と継続だけは誰にも負けないようにしようと決めていました。

実践した9つの習慣【30年間、効果が続きっぱなし】
22歳の私が身につけ、53歳の今も続けている習慣を整理すると、たった9つです。
派手さは一切ありません。でも、30年間効き続けた9つです。
1. 挨拶は自分から、元気よく笑顔で
少林寺拳法で叩き込まれた「礼に始まり礼に終わる」という精神。
今でも、朝一番の挨拶は誰よりも大きな声で、自分から。
後輩たちからは「河合さん、なんでそんなに朝から元気なんですか」と笑われることもありますが、これは30年間の習慣です。

2. 靴・スリッパを揃える
訪問先の玄関。
そっと靴を揃える。
出入り口のスリッパを整える。
当時は「小さなことかな」と思っていましたが、53歳になった今、はっきり言えます。
「些細な配慮」を、ちゃんと見ている人は必ずいる。
実際に、何人もの経営者から
「あなたの靴の揃え方を見て、信頼できると思った」と言われました。
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3. 約束は必ず守る(できない約束はしない)
「来週までに見積もりをお持ちします」
この一言には、信用のすべてが乗っています。
30年間、この約束を破った記憶はありません。
だからこそ、53歳の今もお客様から信頼をいただけているのだと思います。
若手の営業マンが
「できるか分からないけど、とりあえず言っておくか」
という姿を見ると、心配になります。
信頼は、一度崩れると取り戻すのに何年もかかるからです。

4. 傾聴に徹する(自己主張は2割まで)
22歳の頃、先輩からこう言われました。
「お前は聞き上手やな。それ、武器やで。」
会話のバランスは、
相手8:自分2を意識しました。
53歳になり、後輩を見ていると、
売れない営業ほど「自分の話ばかり」していると感じます。
聞く力は、話す力以上の武器になります。

5. 雑用も笑顔で引き受ける
「これ、悪いけど手伝ってくれる?」
そう頼まれたとき、22歳の私は**即答で「はい!」**と言っていました。
コピー取り、資料のホッチキス留め、重い荷物運び。
正直、「しんどい」と思うこともありました。
でも心の中ではこう捉えていました。
「面倒な仕事ほど、信用を貯金できるチャンス」
53歳の今、管理職として多くの若手を見ていますが、
雑用を嫌がらない人は、例外なく伸びます。

6. 言葉遣いを丁寧に(ラ抜き言葉に注意)
年配の先生方からよく注意されたのが、ラ抜き言葉でした。
- ❌「これ見てますか?」
- ⭕「こちら、ご覧になられますか?」
そのときは「細かいなぁ」と思うこともありましたが、
53歳の今、若手の言葉遣いが気になる場面も多くなりました。
正しい敬語は、20代で身につけておくほど得をします。
後から直そうとすると、口ぐせになっていてなかなか修正できません。

7. 感謝の言葉を惜しまない
「ありがとうございます」
22歳から53歳まで、この言葉を何万回口にしたか分かりません。
それでも、感謝を伝えることに飽きることはありません。
「この人と一緒に仕事をしてよかった」と思ってもらえるかどうかは、
成果だけでなく、どれだけ感謝を形にしてきたかにも左右されると感じています。

8. 身の回りを整理整頓する
バッグの中、デスクの上、車の中。
53歳の今も、私のデスクは常に整理されています。
これは、特別な性格ではなく、「そうする」と決めた習慣です。
30年間、いろいろな部下を見てきましたが、
整理整頓ができない人に、大きな仕事は任せづらいと感じます。

9. 諦めずにルーチンを継続する
そして、何よりも大切だった習慣がこれです。
「諦めずに、同じルートと同じ時間帯の訪問を続ける」
すぐに取引をしてくれる施設もあれば、
何ヶ月も門前払いが続く施設もありました。
それでも、私は訪問をやめませんでした。
ただただ、淡々と続けました。
53歳の今振り返ると、
この「継続力」こそが、私の最大の武器になっています。

2年間で得た結果と、その後30年への影響
20代での具体的な成果
- 担当先:14件 → 32件(+18施設)
- 営業成績:2年連続支店2位
- 価格勝負ではなく、信頼関係で選ばれる営業スタイルを確立
53歳になった今、心から思うこと
「あの2年間の積み重ねが、その後30年の土台をつくってくれた。」
一気に駆け上がるような派手な成功ではありませんでした。
でも、地に足のついた成長だったからこそ、長く続けてこられたのだと思います。
若い頃に「複利」の力を体感できたこと。
これこそが、53歳の今の自分にとって最大の財産です。

SNS時代の20代へ伝えたい「焦らなくていい」というメッセージ
今の20代は、SNSで
「3ヶ月で月収100万円」
「会社を辞めて自由に生きています」
そんな派手な言葉に毎日触れていると思います。
53歳の私から見ると、こう感じます。
「派手に見える成功ほど、土台がもろいことが多い。」
本当に人生を好転させるのは、
毎日の小さな習慣です。
- 挨拶をする
- 靴を揃える
- 約束を守る
- 感謝を伝える
- 諦めずに続ける
こうした「当たり前」を30年続けられるかどうかが、
あなたの人生を静かに、大きく変えていきます。

「複利の力」は、30年後にじわじわ効いてくる
22歳の頃の私は、
「成果が出るのが遅い」と感じていました。
同期の中には、最初の半年で大きな売上を叩き出し、
社内で一気に有名になった人もいました。
一方の私は、コツコツと取引先を増やし、
目の前の信頼を積み上げていくだけ。
でも、30年経った今。
派手に活躍していた同期の多くは、すでに業界を去っています。
一方で、地味でも積み重ねてきた私は、
今も現役で、後輩たちを育てる立場にいます。
これが、「複利の力」です。
最初の一歩は小さくても、
継続すれば30年後には思ってもみなかった場所に立っている。
この感覚を、20代のあなたにもぜひ知ってほしいと思います。

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まとめ|53歳の営業マンが20代のあなたに伝えたいこと
30年以上の営業人生を歩んできた今、
確信を持って伝えたいことがあります。
- 挨拶・靴を揃える・約束を守る——
「当たり前」を30年続けられるかどうかが、人生を分ける - 傾聴に徹し、雑用も笑顔で引き受ける人は、
必ず信頼され、チャンスが回ってくる - 諦めずにルーチンを継続すれば、
「複利の力」が静かに、でも確実に効いてくる - 派手な成功より、地味な継続が、
人生を着実に好転させてくれる
学歴がなくても、要領が良くなくても大丈夫です。
22歳の劣等感だらけだった私が、53歳まで営業マンとして生きてこられたのは、
今日お伝えした9つの習慣のおかげです。
20代で人生を好転させたいあなたへ。
今日から、たった1つでいいので、始めてみませんか?
30年後の未来のあなたが、
「あのとき始めてよかった」と穏やかに笑っていられることを願っています。







